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『おはよー！あーねみぃ〜わ！』
『俺もめっちゃ寝不足〜。』
ガヤガヤと喋りながらいつもの様に俺の両隣が埋まる。ケンとカイトだ。
かれこれ2年の付き合いだが、俺は今日初めてコイツらに感謝した。
つりそうだった腕を漫画から解放してやると、ケンカイコンビ恒例の中身の無い話に参加する。
だけど意識は彼女に向けたままで…
するとケンが突然目の前の彼女に気付いてすぐさま突っかかる。
『あれ？同じ学校の子だね、その子も。』
余計な事を言いやがる…。コイツは図体がデカイだけじゃなく性格も横柄で、思ったことはすぐに何でもその場でぶちまけるタイプだ。
心配になり彼女を見ると目を閉じながらも動揺してるのが分かった。
それが居た堪れなくなって…
「そうみたいね？見た事無いけど。それよりさ、これ！聴いてみ？」
話を逸らしてケンの意識を彼女から必死に遠ざけた。
するとホッとした顔をしていつもの穏やかな彼女に戻る。
カイト『可愛いなあの子。』
そしたら次はいきなりカイトに小声で耳打ちされて、驚いて反対隣を見る。
カイトはとにかく軟派なヤツで、見た目も派手なら女関係も派手だった。
「あーゆー子には手を出すなよカイト。バチが当たるぞ！」
咄嗟に出た言葉は子供騙しもいいとこで、何の説得力もないだろう馬鹿な返答に自分でも笑えた。
カイト「バチとかゆーなよー。そーゆーのこえーじゃん…」
それなのにカイトには意外にも効果があったようで、彼女を巻き込んだ会話はこれ以上広がることなく無事終息した。
この日を境に、彼女を同じ時間帯の車両で見かけることはなくなりあっという間に夏休みが来た。
今日はいつになく暑い日だった。
最近知ったこの大きな公園はデカさとは対照的に人は殆どおらず、俺の最高の穴場スポットになった。
暇な時間を見つけては、ここで歌うのが日課になっていた。
昔からブレない俺の将来のビジョン。
“歌で人を幸せにしたい"
それを叶える為の努力だけは惜しまずやってきた。そして、その願いが叶いそうになっていると分かったのはつい最近の事。
オーディションの最終審査に通ったと電話があったのだ。
知らない間にも俺の思い描く未来が現実となって動き出し始めていた…
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nikiki(プロフ) - あっ、見えない原因が多分分かりました笑 ありがとうございます (2020年4月26日 15時) (
レス) id: f8ae1d9c82 (このIDを非表示/違反報告)
Ika2424(プロフ) - nikikiさん» コメントのお返事遅くなり申し訳ありません泣 3なのですがフラグが立ってしまいまして１８歳未満は観覧出来なくなってしまいました…折角読んで頂いているのに申し訳ない次第です！18歳以上で御座いましたらそのままご覧頂けるかと思います(o^^o) (2020年4月26日 2時) (レス) id: 97f9b005f0 (このIDを非表示/違反報告)
nikiki(プロフ) - 失礼ですが、どこで3を読めるですか？続きすごく気になります！ありがとうございます。 (2020年4月25日 5時) (レス) id: f8ae1d9c82 (このIDを非表示/違反報告)
nikiki(プロフ) - 初めまして、ストーリー見つけてハマっちゃって一気1と2も読みました。2人の恋、大人になって生活環境変わっても変わらずで居るのに、互いに届けてなくてこっちまで胸ギュッて悲しくなりました。素敵なストーリーありがとうございます。 (2020年4月25日 5時) (レス) id: f8ae1d9c82 (このIDを非表示/違反報告)
Ika2424(プロフ) - てんさん» こんなノロノロ更新に飽きずに見て下さってありがとうございます！何だか手違いで書いたものが消えたりとトラブってました汗）恋って楽しいけど苦しいですよね。2人がどんな選択をするのかたのしみにしていて下さい（^人^） (2019年7月1日 0時) (レス) id: 832d371e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ika2424 | 作成日時：2019年4月7日 8時
