恋愛写真2

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店員「おまたせしましたー、生ビール２つでーす！」




若いバイトの女の子が勢い良くテーブルにジョッキをドンと２つ置くと、ニコッと営業スマイルを向けた。




日高「店員さん、ベストタイミング！ありがとねー。」





それに応えるように、満面の笑みでジョッキを持ち上げ、俺に差し出した。






日高「さ、乾杯しようぜ！ほらっ！ジョッキ持てよ！」





「何の為の乾杯だよ笑 しなくていいよ笑」






小っ恥ずかしくてそのまま口をつけようとすると強く制止された。





日高「いいから！ゆうこと聞けよたまには笑」






結局根負けしてジョッキを前に出すと






日高「はいっ！AAA、紅白出場おめでとう！カンパーイ！」





「ええっ！！？今…なんて？！」






勢い余って溢れたビールも気にならず唖然とする俺をよそに、ゴクゴクとビールを流し込み喉を鳴らす日高の次の言葉を待つ。






日高「頑張ってたら結果はついて来んだよ。なりたい自分からブレなきゃどんな遠回りしてもゴールにちゃーんと辿り着くの。」






「飲めよ！」と煽られ、とりあえず落ち着きたくてグイッとビールを流し込む。





日高「やりたい事諦めんなよ。想い描く未来はお前次第で何とでもなるから。お前はきっとすげー奴になるよ。なんてったってオレ様が嫉妬してるくらいだからな笑」





日高の一言一言が雁字搦めになった心を解きほぐし、開放してゆく。






「ありがとうな、日高。」






日高「何が？笑 ただ思ってる事口にしただけなんだけど？笑」






「お前って…ほんっと屁理屈野郎だなぁ笑」






日高「うるせぇ！笑 感謝しろよ、全く…笑」





「これからは…ちゃんと、するわ…」





日高「ちゃんとって何だよ笑 お前らしくいれば良いんだよ。」






アルコールが酷く回っているのに気分は最高に良かった。まるで生まれ変わったかのような爽快感が心地良い。





「なぁ、日高…。さっきの…紅白って、マジ？！」





日高「オレもさっきスタジオで聞いたとこ笑 嘘だったりしてな笑 とりあえず、今日は飲もうぜ〜。」





日高もいい感じに酔いが回って、上機嫌でアルコールのメニュー表をこちらに向けた。






「明日も仕事だから俺はやめとく。日高ももうやめとけよ。」





そう言うと日高はニヤリと笑って





日高「そうゆうとこだよ笑 お前は出逢った時からずっとちゃんとしてるよ。」





茶化すフリしてまた俺を奮い立たせるんだ。

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