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移動中の車内、運転席のマネージャーと次の仕事の打ち合わせをしながら現場に向かう。
マネ「どんな仕事も今は死ぬ気でこなすのよ。」
洗脳の様に何度も投げ掛けられたこの言葉を聞くたびに心と身体が引き離される感覚に陥った。
そのうち心には頑丈なシャッターが降ろされて、本心がどこにあるのか当の本人でさえ分からなくなっていた。
「はい、分かりました。」
機械の様に返事をして窓の景色に目をやった。
新緑煌めく街の街路樹が太陽の光を浴びてギラギラと煌めいている。
それを見ても、毎日の忙しさで季節の移り変わりを感じる事や曜日感覚さえ無くなった俺の心が揺れる事はなくて
きっちりと管理された温度と照明の色が反射するスタジオに今日もまた作り笑顔を浮かべて入っていく。
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帰りの車内で何時間か振りにやっと携帯を取り出すと、着信があったことを知らせるランプが点灯していた。
ディスプレイには懐かしい”長谷川悠太”の文字。
時刻は既に日を跨いで随分と経っていたけど、普段連絡のない長谷川からの着信に胸がざわついて直ぐに掛け直した。
出ない想定をしていたのに、案外すぐに電話は繋がり、更に心拍数が上がる。
長谷川『もしもし…、西島？すまんな、忙しい時に…』
明らかに様子のおかしい声のトーンに、何か良からぬ事が起きたことを悟った。
「おう、どした？」
久しぶりの挨拶を交わす余裕などなく、次の瞬間嗚咽をあげながら発した長谷川の言葉に身の毛がよだった。
長谷川『…遼が、死んだ…。昨日の朝事故って…意識なかったんだけど…今日、亡くなったって連絡来た…。』
久しぶりに心がグラグラと揺れ動くのがこんな事でなんて…。強い衝撃にズキンと頭痛がした。
「……葬儀は…いつ？」
死んだ理由を聞く余裕もなく、起きた事から現実逃避したい衝動に蓋をして言葉を絞り出した。
電話を切ったあと、マネージャーに友人が亡くなったことを話すと少し苛立ちながらスケジュール帳をペラペラとめくり出した。
マネ「その日一日だけなら大丈夫。その代わり何か面倒を起こしたりしないでね？ちゃんと自覚を持って行動して。行き帰りは私が乗せていくから。」
こんな時でも正常な感覚を与えさせない環境に置かれている事が滑稽で、不謹慎にも笑えた。
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nikiki(プロフ) - あっ、見えない原因が多分分かりました笑 ありがとうございます (2020年4月26日 15時) (
レス) id: f8ae1d9c82 (このIDを非表示/違反報告)
Ika2424(プロフ) - nikikiさん» コメントのお返事遅くなり申し訳ありません泣 3なのですがフラグが立ってしまいまして１８歳未満は観覧出来なくなってしまいました…折角読んで頂いているのに申し訳ない次第です！18歳以上で御座いましたらそのままご覧頂けるかと思います(o^^o) (2020年4月26日 2時) (レス) id: 97f9b005f0 (このIDを非表示/違反報告)
nikiki(プロフ) - 失礼ですが、どこで3を読めるですか？続きすごく気になります！ありがとうございます。 (2020年4月25日 5時) (レス) id: f8ae1d9c82 (このIDを非表示/違反報告)
nikiki(プロフ) - 初めまして、ストーリー見つけてハマっちゃって一気1と2も読みました。2人の恋、大人になって生活環境変わっても変わらずで居るのに、互いに届けてなくてこっちまで胸ギュッて悲しくなりました。素敵なストーリーありがとうございます。 (2020年4月25日 5時) (レス) id: f8ae1d9c82 (このIDを非表示/違反報告)
Ika2424(プロフ) - てんさん» こんなノロノロ更新に飽きずに見て下さってありがとうございます！何だか手違いで書いたものが消えたりとトラブってました汗）恋って楽しいけど苦しいですよね。2人がどんな選択をするのかたのしみにしていて下さい（^人^） (2019年7月1日 0時) (レス) id: 832d371e00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ika2424 | 作成日時：2019年4月7日 8時
