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マネージャー「今回も皆様お疲れ様でしたー!このあとホテルの近くのお店で打ち上げしますー。機材片付けて18時には移動しましょうか!」
その一言で皆一斉に動き出す。
わたしも、今回で仲良くなったスタイリストの神谷さんという子と片付けを始めた。
神谷「お疲れ様!疲れたでしょう?」
「疲れましたねー、もう身体中ギシギシ…」
神谷「打ち上げ、ある程度参加したらちゃっちゃと抜けてホテル帰ってすぐ寝ちゃおうね!」
「そうしましょう、そうしましょう!」
一刻も早く温まって眠りたいのは彼女も同じだったようだ。
片付けが終わると同じ車に乗り込み、打ち上げの店に着くとそのまま隣同士の席に座る。
「わたし西島さんについたばかりで、全然知らない人ばっかだから神谷さんと仲良くなれて本当に良かった!ありがとう!」
そう言ってテーブル上に並べられたまだ空のグラスを彼女に向けた。
神谷「こちらこそ、仲良くなれて嬉しいよ!なかなか気の合う人見つかんなくて。田中さんみたいな子に出逢えてこちらこそ嬉しいよ!」
そう答えると彼女もグラスをこちらに向けてカツンと当てて笑顔を見せてくれた。
さすが西島さんが選んだスタッフだ。嫌味のないさっぱりとした彼女をわたしはすぐに好きになった。
彼女はわたしより5つ上の独身で、3年前から西島さんの専属スタイリストとして働いているらしい。
神谷「西島さんのとこで仕事するなら既婚女性なんてまず無理だよ笑 私が結婚できないのはきっと西島さんのせいだ笑」
そう言ってグイッとビールを飲む。
先に始めてて、と西島さんとマネージャーからの伝達があり、スタッフだけで酒盛りは始まっていた。
「神谷さん、お酒強いの?」
神谷「実は全然強くない笑 田中ちゃんとの出会いが嬉しくてつい笑」
さっきから随分と饒舌な彼女を見かねて聞いておいてよかった。
「あとそれ飲んだらもうやめときましょうね笑」
彼女のグラスを少し遠ざけて言うと
神谷「田中ちゃんは全然進んでないけど、飲めないの?笑」
代わりに、あまり減っていないわたしのビールグラスを近づけて問いかけてくる。
「わたしも強くないんですよ笑」
えー!酔ったとこ見てみたーい!とふざけて煽る。
神谷「酔うとどうなるの??」
ニヤニヤ聞く彼女。
「忘れちゃうんです笑」
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Ika2424(プロフ) - あきさん» コメントとても嬉しいです!そして最後まで読んで頂けたなんて、更に嬉しいです!!ありがとうございます(*^o^*)また新しい作品を書く励みになりました!感謝です! (2019年3月3日 22時) (レス) id: 832d371e00 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 今日あれから全部読ませていただきました。ああこの名前じゃなかったらダメだと思いました。言葉の表現が好きでした。 (2019年3月3日 22時) (レス) id: 14702f8eae (このIDを非表示/違反報告)
Ika2424(プロフ) - あきさん» コメントありがとうございます☆お名前変換ですが、こちらの話と登場人物の名前を少しリンクさせて作ってありますのでこのままご覧頂けたらと思います!次作は変換出来るものをと思っております!ご希望に添えず申し訳ありません!! (2019年3月3日 19時) (レス) id: 832d371e00 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 名前変えれるようにしてください (2019年3月3日 16時) (レス) id: 14702f8eae (このIDを非表示/違反報告)
Ika2424(プロフ) - ゆりかさん» ありがとうございます!私の妄想にお付き合い頂き感謝で一杯です!完結まで頑張りますね(o^^o) (2018年11月30日 0時) (レス) id: 7d78c78304 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ika2424 | 作成日時:2018年11月10日 1時