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西島side
彼女の動揺が手に取るようにわかる。
スルリとブラシが指からすり抜けて床に落ちた。
美月「すみません！」
ちょっと、可哀想なことを言ってしまったかな。
初対面に近い奴にいきなりこんな事言われたら、普通の子ならきっと泣いてここを飛び出しててもおかしくない状況なのに…
彼女は、仕事だけは完璧にこなしてくれた。
綺麗に短く切り揃えられた爪を鏡越しに見つけ、彼女の仕事への熱意が伝わって、
俺はなんでこの子にこんな風に突っかかってしまうのだろうと自問自答していた。
「こっちこそ、変なこと言っちゃってごめんね。…もうすこし、自分に自信もちなよ。」
振り返り彼女の目をみると、不安そうに黒目がゆらゆら揺れていたから
包み込むように自分にできる一番の笑顔を彼女にしてみせた。
すこし沈黙が続いたあと
ガンガンガンガン！
と、荒々しくドアを叩く音でビクッとなる。
「ニッシー！俺やけど、はいってええ？」
返事をする前に開いたドア。
「ごめん、メイク中だった？なあ、こないだのあれ貸してくれへん？」
真司郎だった。キョトンとする彼女に躊躇いなく話しかけた。
「あー、同じメンバーの與真司郎。ごめんね、うるさくて。」
與「あれ？◯◯ちゃんは？もう産休入ったの？」
そう言いながら俺の隣のイスに座り、クルクルと回り出す。
そうそう。なんて返事をして話をしていたら突然
與「名前！なん名前て言うん？」
ニコニコしながらまた彼女に突っかかる。
美月「…田中、と申します。」
相変わらず愛想のない返事だ。
でも真司郎はそんなことは気にもとめず
與「ちゃうちゃう！下の名前！」
コイツのこういう、どんな相手の懐にも躊躇なく飛び込んでいけるところは本当、羨ましい。
美月「…みつき、です。」
與「へー！可愛い名前やな！どんな字かくん？」
グイグイいくよね、お前まじで…
美月「び、美容院のび に、空のあのつき、で美月、です。」
それを聞いてケタケタ笑いながら
與「美容院のび、とか一瞬、ん？ってなったわ笑 美しいに月って言えば早いのに〜。さすがヘアメイクさんは表現が違うなぁ〜。」
ちらっと彼女を見たら、一瞬とても悲しそうな顔をした。
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Ika2424(プロフ) - あきさん» コメントとても嬉しいです！そして最後まで読んで頂けたなんて、更に嬉しいです！！ありがとうございます(*^o^*)また新しい作品を書く励みになりました！感謝です！ (2019年3月3日 22時) (
レス) id: 832d371e00 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 今日あれから全部読ませていただきました。ああこの名前じゃなかったらダメだと思いました。言葉の表現が好きでした。 (2019年3月3日 22時) (レス) id: 14702f8eae (このIDを非表示/違反報告)
Ika2424(プロフ) - あきさん» コメントありがとうございます☆お名前変換ですが、こちらの話と登場人物の名前を少しリンクさせて作ってありますのでこのままご覧頂けたらと思います！次作は変換出来るものをと思っております！ご希望に添えず申し訳ありません！！ (2019年3月3日 19時) (レス) id: 832d371e00 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 名前変えれるようにしてください (2019年3月3日 16時) (レス) id: 14702f8eae (このIDを非表示/違反報告)
Ika2424(プロフ) - ゆりかさん» ありがとうございます！私の妄想にお付き合い頂き感謝で一杯です！完結まで頑張りますね(o^^o) (2018年11月30日 0時) (レス) id: 7d78c78304 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ika2424 | 作成日時：2018年11月10日 1時
