つづきのつづき ページ10
Aは自由な子。それをわかってて付き合ったのは俺。でも、それでもAには俺だけを見ていて欲しい。嫌なんだ、Aが他の男の子をみることが。そんなことがあったら……Aを殺しちゃいそうになる。Aに近づく皆を殺しちゃいそうになる。
ね、A。そんなの嫌でしょ?Aはみんなの事が大好きだもんね。でも俺はそれがすごく気に食わない。俺だけじゃなかったの?俺はとっくの昔にAのものなのに。
「本当に、違うの!皐月くんと遊んでたら星夜くんが合流して、それで一緒にいただけで……」
「本当に?Aの言うこと信じていいの?」
Aは青い顔で頷いた。……そっか。それならAは悪くないね。
「ごめんね、A。俺、Aのことがすごくすごく心配で……」
「い、いいの。睦月くんは私のことを大事にしてくれてるって知ってるから……」
「……ふふ、ありがとう、A。」
その優しい顔がたまらなく大好き。その優しい目が、俺に触れる綺麗な手が、体が、肌が、心が大好き。全部全部全部大好き。……好きだからこそ、こう思うのはおかしい事じゃないよね?
「A、怖がらせちゃってごめんね?今日は一緒に寝ようか。」
「うん!……睦月くん、私こそ黙っててごめんね。」
「大丈夫だよ。俺はAのこと信じてるから。」
Aの怖がる顔がだんだん和らいできて、いつもの可愛い顔になった。もちろん、怖がる顔も泣く顔も……きっと、絶望する顔も可愛いんだろうけど。
ねぇ、A?俺、あなたのこと信じてるから。裏切らないでね。俺とあなたはずーっと一緒。俺とあなたが離れる日なんて永遠に来ない。死ぬまで……ううん、死んでも一緒。生まれ変わってもずっとずっと一緒にいるんだ。それが俺とAの運命だから。
「おやすみなさい、A。明日も一緒にいようね。」
「おやすみ、睦月くん。」
可愛い寝顔にそっとキスをして、俺はAの首に手をかけた。
いつまでも、一緒にいようね。
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時雨(プロフ) - 返信が遅れてしまいすみません…!自己満足の塊を褒めていただけて嬉しいです!また、リクエストありがとうございます!朔空くんですね!必ず書きますのでお待ちください! (2020年12月2日 0時) (レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - お話読ませていただきました!とても素敵な内容ですね!よろしければリクエストで 麗 朔空くんのお話を書いていただけないでしょうか…?ご検討の方よろしくお願いいたします! (2020年11月23日 0時) (レス) id: 3121e4924c (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - あんこ玉さん» 見て下さりありがとうございます!アイチュウの短編集少ないので書いちゃいました……!推しばっかり書いてますがリクエストも受け付けているので何かあれば気軽に言ってくださいね! (2020年9月13日 21時) (レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ玉(プロフ) - わぁ、!!アイチュウの短編集だ!とっても面白いです!!更新頑張ってください!! (2020年8月20日 3時) (レス) id: d746c6a26c (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - あいす(あづき)さん» こちらこそとんでもない自己満作品を好きと言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります! (2020年7月26日 19時) (レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2020年7月22日 0時