つづき ページ9
Aはお風呂に入りに行った。今日は俺とお揃いの水色のパジャマ。あれって確かAの方からお揃いにしたいって言ってくれてたんだよね。ほんとに可愛いなぁ、そんなこと言われたら俺だってお揃いにしない訳にはいかないもんね。
「……ふぅ、眠いや。」
俺ももうお風呂に入って終わっているから、椅子に座って料理の本を開いた。次は何を作ってあげようかな。
……にしたって、あの肉の処理が上手くいってよかったや。独特の臭いがするから濃い匂いのもの……シチューとかカレーにしてから捨てようと思ってたんだよね。あれだとバレないだろうし。……だって、邪魔なものをいつまでも置いておく訳にはいかないでしょ?
あ、そうだ、今度Aにケーキを作ってあげよう。確か、駅前のケーキ屋さんで一緒にケーキを食べた時に好きって言ってたやつは簡単に作れたはず。きっと俺が作ったものだから喜んでくれるよね。
そんな時、テーブルの上に置いてあったAのスマホにメールの着信が来た。
「……あれ、Aってスマホロックかけてないの?」
そう思いながらも、反射的にそれを手に取って、画面を横にスワイプした。
メールは、皐月から。件名は「今日の写真」。皐月と一緒に撮った写真なのかな。
……メールを開いた俺は、絶句した。
「……え?」
何で?なんでそこに星夜がいるの?何で?皐月と遊びに行ったんでしょ?なんで、なんで星夜が?
2枚目、3枚目を見ても星夜が居る。もちろん皐月も写ってるけど。ねぇ、どうしてそこに星夜がいるの?
添付されていた5枚全てに星夜が写ってる。しかも、肩に手を置いてる写真もあった。
「……そっか……A、俺に嘘ついてたんだね……」
後でちゃんと叱っておかないと。悪い子にはおしおきしなきゃね。
「睦月くん、お風呂上がったよ。……睦月くん?」
「……おかえり、A。」
きょとんとした顔も可愛いね。でもその顔を今日は星夜にも見せたんでしょ?その綺麗な声も、目も、髪も、全部、全部全部。
「……今日、本当に皐月と遊んだんだよね。」
「うん、そうだよ?」
「……本当に、皐月と"だけ"?」
「ほ、本当だよ?」
こんな時でも、Aはしらを切るんだね。そんなに、星夜が大事?
「さっきね、皐月から写真が送られてきてたの。」
「……!!」
「そしたらね、5枚全部に星夜がいるの。何で?」
「それ、は……」
つづきのつづき→←あなたはずっと俺だけの【枢木睦月】*ヤンデレ
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時雨(プロフ) - 返信が遅れてしまいすみません…!自己満足の塊を褒めていただけて嬉しいです!また、リクエストありがとうございます!朔空くんですね!必ず書きますのでお待ちください! (2020年12月2日 0時) (レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - お話読ませていただきました!とても素敵な内容ですね!よろしければリクエストで 麗 朔空くんのお話を書いていただけないでしょうか…?ご検討の方よろしくお願いいたします! (2020年11月23日 0時) (レス) id: 3121e4924c (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - あんこ玉さん» 見て下さりありがとうございます!アイチュウの短編集少ないので書いちゃいました……!推しばっかり書いてますがリクエストも受け付けているので何かあれば気軽に言ってくださいね! (2020年9月13日 21時) (レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ玉(プロフ) - わぁ、!!アイチュウの短編集だ!とっても面白いです!!更新頑張ってください!! (2020年8月20日 3時) (レス) id: d746c6a26c (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - あいす(あづき)さん» こちらこそとんでもない自己満作品を好きと言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります! (2020年7月26日 19時) (レス) id: d684e24860 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2020年7月22日 0時