息抜き俺得短編集2【アイ★チュウ】

恥ずかしがり屋のカワイコちゃん【枢木皐月】 ページ5

皐月くん視点。らぶらぶです。

小さくって、細くて、軽い。あと柔らかい。それがオレの彼女。
オレの一個下で、身長はオレよりもずーっと低い。恥ずかしがり屋で、いっつも人前ではまっかっか。
でもその分、朝陽がラビに隠れるみたいにAもオレの後ろに隠れちゃったりする。それに、身長差がデカいから抱きしめる分にもすごく都合がいい。そのまま抱きしめたらちょうどAの頭のてっぺんがオレの顎の下くらいに来る。まさにすっぽり収まってる、って感じでほんとに可愛い。

今も現在進行形でぎゅっとしてるわけだけど、ほんとにほんとに超可愛い。どう頑張ってもAはオレを抱きしめるのに両手が必要だけど、オレは片手で足りちゃうところとか半端じゃなく可愛い。サイズ感というか、一生懸命感というか。

「さ……皐月くん……っ！ま、まだぎゅってするの……？」
「あったりまえだし！オレが満足するまでこうしとく！」
「そ、そうなの……？……あ、でも私も皐月くんにぎゅってしてもらうの結構すき……かも……？」

……は、何それ。めちゃくちゃ可愛い。普段恥ずかしがり屋だからAはこういうこと言わないのに。意を決して言った、みたいにまっかっかになりながらそんなこと言うとか。

「……ほんっと、Aって可愛いよな。」
「か……！？か、可愛くないもんっ！」
「可愛いの！オレが可愛いって言ったら素直に聞いとけよ！」
「う……うん……」

そうだ。この機会に褒め殺してやろう。普段言う機会がなかったり面と向かって言うのが恥ずかしかったりして言えなかったことを今全部言ってやろう。

「それだけじゃないぜ？いっつもオレとのデートの前には楽しみで寝られなくて睦月にどうしようどうしようって送ってるとことか、今日も朝のメイクにめちゃめちゃ時間かけてくれたこととかさ！」
「な、なんで知ってるの……！？」
「ぜーんぶ睦月情報！ま、その全部が可愛いからオレも許しちゃうけどさ！」

睦月にめっちゃLIME送ってることはわりと妬いたけど(睦月も満更でもなさそうだったのもまたちょっと嫉妬した)やっぱりそれも含めてオレに対して一生懸命！って感じが本気で伝わってきてすごく特別感がある。

「安心しろって。オレはそんなとこも含めてAが大好きなんだからさ。」
「……さ、皐月くん。あの……わ、私も大好きだよ。普段恥ずかしくて言えないけど……」

やっぱり、結局オレたちは相思相愛ってこと。

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