ep49 ページ49
.
「おはようジョングクくん」
「………」
優雅で清々しい……とまではいかないが
気持ちの良い朝を迎えた
いつも通り3組でご飯を食べて
HRギリギリで教室に滑り込む
隣で突っ伏している彼に挨拶をする
が、聞こえなかったのか返事は返ってこなかった
「？…おはよ、ジョングクくん」
「………」
今度は比較的大きな声で挨拶をする
するとからはバッと顔を上げて
ジトーっとコチラを見た後、フン！とそっぽ向いた
「え、…なに？」
表情から察するに、何か怒っているのだろうか
だとしたら全くもって見当がつかない
(私やらかした…？)
昨日の記憶を必死に辿るが何思い出せない
気づけばHRは終わっていて、一眼目に突入した
＊＊＊
「結局何だったんだ…」
気づけば6時間目
ジョングクくんとは一言も話していない
たまにコチラを見て何か言いたげな顔をしていたが
何気ない一言が地雷なのかもしれないと思い無視をした
そして今も隣で彼はうつ伏せている。
(原因もわからないし放置でいいや…帰ろ)
カバンを持ち、椅子を押す
そして教室を立ち去ろうとすると腕を掴まれた
「…うぐっ、。ちょっと、突然掴まないでよ」
「Aさんのバカ！バカバカ！！！！！」
「はっ？」
もう慣れてしまったジョングクくんの腕掴みに苦言を呈す
すると彼は涙目で、小学生2年生レベルの悪口を叫んだ
「なんで昨日帰ったの、オレ置いて、ありえない」
「え、帰る約束してたっけ？」
「してないけど！」
「じゃあ私悪くないじゃん」
「違う！今日もめっちゃ無視してきた！オレを！」
「いやだって、話しかけるなオーラ出してたことない？」
「出したよ！でもめげずに話しかけてよ！！」
「なんで？？？？？？？？？」
意味不明な理由で捲し立てる彼を一旦宥める
突然なんなんだろうか、この男は。
「もういいよ…オレのこと嫌いなんだ……」
「いや嫌いじゃないけど、めんどくさい奴だとは思った」
「え！なんで〜ヤダヤダ〜T_T オレめんどくさくない〜T_T」
「そういうところだよ」
「本当に本気で泣くよ？今、ここで」
「ごめんってば……」
あまりにも真顔で彼の口から放たれた、
"17歳が本気で泣く"というガチの脅しを前に
黙る以外の選択肢など存在しなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1106人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Oたく3(プロフ) - あまみやさん» コメントありがとうございます(>_>)とっても嬉しいです（ ; ; ）♡引き続きよろしくお願いします…！ (2022年5月7日 10時) (
レス) @page49 id: adc4b11d67 (このIDを非表示/違反報告)
あまみや(プロフ) - コメント失礼します！このお話めちゃくちゃ好きです！Oたく3さんのかくジョングク可愛すぎて悶え苦しみます…♡続きも楽しみに待ってます！！ (2022年5月6日 21時) (レス) @page49 id: a7903fd5a7 (このIDを非表示/違反報告)
Oたく3(プロフ) - たこtacoさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです♡これからもよろしくお願いします（ ; ; ）♡ (2022年4月30日 16時) (レス) id: adc4b11d67 (このIDを非表示/違反報告)
たこtaco(プロフ) - 大好きなお話なので何編まで続いても読みます💜笑 (2022年4月30日 16時) (レス) id: 9cc5cab8fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Oたく3 | 作成日時：2022年4月18日 19時
