アーヤ、歌上手過ぎない！？

＃2（前回、中途半端なところで終わってしまって、すみません） ページ2

翼は、KZには入ってないんだよ。この前は急遽、手伝ってもらっただけなんだ。
私は、KZに入ってもらいたいって思ってるんだけどなあ。

そんな「普通」じゃない人たちに囲まれてる、「普通」の私は、「普通」じゃないってことになるのかな。

ん？なんか混乱して来た……。

「何、百面相してるの？」

いつのまにか、黒木君が隣にいた。

「ちょ、ちょっと考え事してた」

ていうかみんな、私は表情がコロコロ変わって面白いとか言うんだけど、あれって貶してるの、褒めてるの？どうか、後者でありますように。

え？今どんな状況かって？(さりげなく状況説明すんの、すごいむずいからこれでいい？いいよね、うん、分かった。dyかっち)

今は外で並んでるの、列に。

きょう、若武が出るダンス大会の予選があるの。本当は翼も出る予定だったんだけど、いろいろあって、出れなくなっちゃったの。その代わりに私が出るんだけどね。

あっ、私はダンスしないよ？仮面被って、ただ突っ立ってるの。

んで、その大会に出る人たちが並ぶ列があるんだけど、その列に今並んでるの。楽屋とかないのかなあ。

にしても人数多いなあ、なかなか進まないし。まあ、予選だからね、相応か。

…あんなに頑張ったのに、予選落ちしたら、悲しいな。

私は、汗をかきながら、一生懸命ダンスの練習をしている若武の姿、病院のベッドで悔しがる翼の姿を、頭に浮かべた。

いや、若武なら大丈夫だ！

私は、若武の方をみた。

今だって、こんなに緊張してな……
………。

その時の若武は、顔こそ自信満々のように見えるが、それもいつもと違って、貼り付けの笑顔だ。それによく見ると、足も震えている。

私は、白い目を若武に向けながら、思った。

今から、ダンス大会のことを考えるのは、よそうって。

でも、緊張は誰でもするしね。緊張した方が、逆に上手くいくって人もいるみたいだし。

私は、正反対のタイプなんだよね、緊張したら、絶対ヘマしちゃう。

……若武でも、緊張するんだ。そりゃ、するに決まってる。

なんだか、より親近感が湧いて、心が少し舞った。(っていう日本語あります？なかったら、今から作るんで。dyかっち)

その心の動きに乗って、私は若武の前に出て、にっこりした。

「大丈夫だよ、若武なら出来る。私が、保証する」

私が保証しても、なんの自信にもならないと思うけど、私は若武に自分の思っていることを伝えたかった。

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