職員、大海原へ投げ出される (ページ5)

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一通りの自己紹介を終えた後、何とこの人たちは歓迎の宴を開いてくれた

身の上について聞かれた時は正直焦ったが、一応偉いところのボディーガードだと言っておいた

前の職場じゃありえない程の料理、まだこの船に乗ってから半日も経っていないのにまるで家族や仲間のように接してくれる船員の皆さん

キラキラとした、暖かい食卓に囲まれるのは何時ぶりだろう、仄暗い部屋の中、摂取する為だけに食べている自分の姿が少し遠くに感じられる

『わぁ……こんなに豪華な食事、もう何年も食べてないな……』

｢Aちゃん、好きなだけ食べてねぇ〜！｣

｢A、食べる時はゆっくり食べるんだ、胃腸がビックリするぞ｣

『あ、ありがとうございます…』

次々と勧められる料理を口に運べば、あまりの美味しさと温かさが体全体に染み渡る

宴がお開き近くになった頃、外を見るともうすっかり日が沈んでいた

にしてもさっき起こった奇妙な事はこの先生きる上では解明しないとまずい

私の装備は依然として収穫のまま

あまり人が来ないところであの言葉を口に出してみる

『ego発現』

するとたちまち私は本のページのようなものに体を包まれ、装備はグラインダーMK4になった