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正直な所あんな量の血液、heクラスのアブノーマリティが脱走した時のオフィサーの亡骸レベルでしか見たことない。
『生身の人間でも傷以外からあんなに血が出るのね……』
「喋ってる暇はねぇ!このままじゃ1時間も持たない!S型RHマイナスの人はいないのか!?」
私のいる世界では聞いたことない血液型が飛び出した。
「こんな馬鹿な死に方はねぇよ……」
「誰か!誰か血を!」
必死に輸血を求めるチョッパーさんにだれも反応するの事はない。勿論、私達に気づいて戻ってきた王族の方も……だ。
不意に新魚人海賊団と名乗った魚人が飛び出した
「そもそもお前らが魚人と人間の混血を嫌ったんだ!それなら俺らだって血を分ける筋合いはねぇよ」
どうやらこの世界にも酷い差別の歴史があったんだろう。巣と、路地裏の人間の様に。
そう考えると魚人の皆の気持ちも痛い程分かる。かつては私も差別の対象となっていたから
「ルフィちん!サンジちんをこっちへ!」
ケイミーちゃんが王族のリュウグウノツカイを操り、街へ出発させる。サンジさんは相変わらず一刻を争う状況らしく、街に出ても人間が少ないらしい。
「献血者が見つかると良いんだけど……」
『私、降りて探します!』
「俺らも!」
幸いなことに走り出してから割と時間が経たずに献血者が見つかったのだが……世界は広いなと思わされる事になるのであった。
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作者名:レトルトパウチ | 作成日時:2022年10月10日 16時