職員、大海原へ投げ出される (ページ14)

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笑みを浮かべているとルフィさんがずっとこちらを見ている事が不思議で傾げた

『私、何か？』

「初めて笑ったな！」

「そうだな！」

確かに言われてみればここでは皆に笑顔を見せた事はない気がする。特段表情が乏しい事や感情を失った訳では無いが、自然に笑う事は相変わらず楽しいと感じた。

「なんか距離がぐーんと縮まった気がする！」

『あはは、痛いですよ』

ウソップさんに背中をバシバシ叩かれ、仲間意識が芽生えたことで心が豊かになるのを感じる。
小さな人魚が全員に服を手渡す

『ところで服を持ってきてくれたこの方々は？』

「イチカです」「ニカです」「サンカです」「ヨンカです」
「ヨンカツーです」

『それはゴカでいいのでは……』

「うふふ。ここはマーメイドカフェの女子寮だからお友達が沢山いるんだ！」

思わずツッコミを加えたが可愛らしいメダカの人魚だ。

「女子寮……？」

「あ、ヤベェぞ！」

サンジさんが言葉を反芻するとチョッパーさんがハッとする。

「うぐぐ……鼻血は出さない……報われてぇ……」

『そんなに女の子への耐性が薄いんですね……泣いている……』

「まぁ、その……色々トラウマがあったみてぇでな、切実だよな」

ウソップさんに耳打ちされる。一体今までサンジさんに何が……いつか聞ける日が来るのだろうか