素直に言えない真実は朧に隠されて。

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トウマside

澄朧くんと別れ、夢について一人考え事をしながら歩く帰り道。
何故、澄朧くんがあれ以上思い出せなかったのかは謎だが気にしてはいけなさそうなのでそっとしておくことにした。

そんな中、「ニャン」と言う声が聞こえた。

妖怪だと思って振り向いてみたが、そこには誰もいない。

「こっちに来て欲しいニャン…」

寂しそうなその声。
訳はわからないが、その声故に僕は気になってついていく。


しばらく歩いて、たどり着いたは路地裏。

「僕の姿は君には見えない筈だニャン。合ってるかニャン？」

声はそう尋ねてくる。
この声の言っている通り、声の主の姿が見えないので「はい」と言った。

「そうか…ニャン」

とても、寂しそうで思わず「どうかなさいましたか」と尋ねた。
そんな事、僕自身聞ける状態じゃないのに。

「話しても、いいのかニャン…？」

「もちろんです」

寂しげな声はとあることを語りだした＿＿＿。

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