素直に言えない真実は朧に隠されて。

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「カルマは他のウォッチのように拒絶反応は起こさにゃい」

最初に確かに君は言っていた。
私が妖怪ウォッチを手に入れたときに。

「だけど、他のウォッチ同様に所有者は選ぶニャン」

そう、始めて見たときも今のように石のように反応しなかった。
それは、余計な妖気を使わないように。

「君はカルマに選ばれたんだニャン!」

カルマに選ばれた。
そして、今カルマに見限られた。

『どうでもいい…か』

強がってそう言ってみた。

妖怪なんて、見えない___いない___ほうがいいんだ____。

自分にいくら言い聞かせたところで、そうには到底思えない。
だけど、自分は＿＿俺は言ってしまう。

『いなくなってくれて清々したぜ』

素直になれないから。
素直になれなくなってしまったから。

そんな言葉を妖怪に聞かれたりしたらどうなるだろう。
シイが聞いたらどう思うだろう。ミサキが聞いたらどう言うだろう。温羅が聞いたらどうするだろう。

そんな疑問と後悔が頭の中に充満するが、結局何も変わることができない。

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