62 ページ29
トウマside
魂の名はわからず。
結局、どうすれば良いかわからずじまい。
「姫…!!」
そんな中、たびたび酒呑くんがたびたび僕らの前に姿を現すようになった。
_____あの日見た、幻。
帰る途中に見たあの幻。
何処か、引っかかるんだ___。あの夢と。
そんな思いも言い出すことができず。
ただただ、時間だけが過ぎていく___。
何であんな夢を見たのか___。
あのとき、成り代わった誰かが一体誰なのか___。
『月浪くん…?』
「あ…。澄朧くんか…」
『月浪くんがボーっとするなんて珍しい』
確かに僕がボーっとすることはあまり良くないからしない。
「ニャン!」
一瞬だけ。
一瞬だけ。
姿が見えた。
「猫」の姿が。紺色の毛が。
『どうかした…?』
「あ…。何でもない…」
話しかけたのに急に話さなくなったから澄朧くんが話しかけてきた。慌てて返事をした。
『見えないけど…。確かに「君」はいるんだよね…』
澄朧くんは小さな声でそう呟いた。
触れないべきかなとも思った。だけど、僕にはそんなこと___できない。
「「君」って…?」
15人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ピカヒカリ(プロフ) - 星乃琉生さん» あ、ありがとうございます!!更新がんばります! (2019年7月19日 18時) (レス) id: f74e3a9ead (このIDを非表示/違反報告)
星乃琉生(プロフ) - とても興味深い物語で、いつも楽しく読ませてもらっています!更新頑張って下さい! (2019年7月19日 11時) (レス) id: 2b3d39f920 (このIDを非表示/違反報告)
ピカヒカリ(プロフ) - 魔戒さん» 更新頑張り……たいです。← きっと大丈夫さ☆← 更新頑張ります (2019年7月4日 19時) (レス) id: c88429faf5 (このIDを非表示/違反報告)
ピカヒカリ(プロフ) - 星乃琉生さん» ありがとうございます!pannpakapaーnn!!パンパカパーン!ありがとうございます!! (2019年7月4日 19時) (レス) id: c88429faf5 (このIDを非表示/違反報告)
魔戒 - 続編おめでとうございます!更新頑張ってください (2019年7月3日 23時) (レス) id: b1d63bb0ce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ