＊プロ野球＊ ~短編集~

夕ごはんF16 ページ20

私はいま上機嫌である









大好きな旦那さんが今日10勝目をかけた試合だからである









普通は緊張しないの?とか思うかもしれないが「彼ならできる」と私の勘がそう言うのである









急いで買い物を終わらせ自宅に帰る









大谷くんがメジャーに行ってしまった今エースとして活躍している彼は数年前よりも少し体がおおきくなった









テレビの画面も大きい事も影響しているのか、大きな逞しい背中が大きく見えた









______




試合は5-1でファイターズが勝った









ほら、勘が的中したでしょ。









今日はデーゲームということもあり晩御飯を共にできる。









彼はあと少しで帰宅するだろう。









ガチャガチャと鍵を開ける音









駆け足で玄関に行きドアが開く瞬間を待つ









「おかえりなさい」









「ただいま」









少し疲れているのだろうか顔が疲れ気味だ









「もうご飯出来てるから食べよう」









「うん今日もありがとう」








少し声のトーンが上がった様な気がした。






「うわこんなに作ってくれたの??」






「だって今日はおめでとうって祝う日だもの」







彼は一生懸命何の記念日か考えていた様だが、まだ言わない。









彼が席につきお酒を開ける









「航平くん今日は10勝目おめでとう」








そうこのタイミングで言いたかった









すると彼はそういう事かと呟き






「ありがとう」







と微笑み返してくれた









「じゃあいっぱい食べて食べて!!」









最近食べ物気にし始めていた彼だが今日だけはと言わんばかりに頬張る









だって今日は特別な夕食だから..









fin









何ヶ月も前にリクエストを貰ったものです





遅れて申し訳ないです。

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