サイコツインズ、放棄 ページ14
前にも言っただろうが、俺の同室の双子『真澄』と『A』は就寝時、無音である。
｢｢……ｽｰ……｣｣
まぁ、多少なりとも呼吸音が聞こえることもある。いや、無い方が怖い。もっと聞かせてくれ、俺を安心させてくれ。
｢真澄、今日の帰り……｣
｢わかった｣
流石双子と言ったところ、互いに皆まで言わずとも通じるらしい。どんな感覚なんだろうか。
｢｢監督｣｣
あいつらは揃って監督好きだ。何度あしらわれようがめげない。ポジティブまたはしつこいとも言う。だが、2人の好きの種類はloveとlove紛いのlikeだそうだ。ややこしい。
｢綴、どうして監督は真澄の魅力に気付いてくれないんだろう。もしかして照れてるの？｣
｢またそれか…｣
｢真澄と監督が結婚すれば、結果的に私も監督と家族になれる。幸せな世界｣
｢こえーよ…やっぱり双子だわお前ら｣
Aは時々、困った相談をしてくる。聞く割には俺に意見を求めていない。言うだけ言って満足していくのだ。
｢は？当たり前…そんな事より、真澄の何が足りないんだろう｣
｢遠慮、配慮、空気読む｣
｢一途だし、ちゃんと想いは伝えるし、カレーはまだ修行中だけど、腕は確実に上げてる。監督に相応しい男だと思うんだけど。あと…｣
｢あと？｣
｢中身も良ければ、外見も良い｣
｢……は？｣
｢身長良し、スタイル良し、顔…良し！｣
｢おま、顔のパーツ一緒……あ〜、うん、そうだな｣
俺は考えることを放棄した。
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ファルス(プロフ) - 硝さん» ありがとうございます！結構思いつき制作ですが、楽しく書いていきます！ (2018年3月29日 21時) (
レス) id: 7d7163df0f (このIDを非表示/違反報告)
硝(プロフ) - いつも楽しく見させて頂いてます！更新頑張ってください！ (2018年3月26日 12時) (レス) id: bfebccf79f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファルス | 作成日時：2018年3月3日 0時
