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台風  ページ12

〜あなたside〜




臣ちゃんに想いを伝えられたからってあたしたちは何も変わらない。


今まで通り。




E「わー。なんか大きめな台風が近づいてるみたいだよ」


直「えー」


己「仕事に支障がでなきゃいいけど…」


剛「心配ですねぇ」


誰もが無事に台風が消えてくれることを願っていた。だけど、




ヒュルルルル…


ゴォォォォ…


ザァァァァ…




台風は勢力を弱めることなく、東京に上陸。


電車は止まり、停電や洪水被害が相次いだ。


仕事も思うように進まず、予定よりも早く自宅に帰ることになった。


が、


あたしは、こんな日にひとりで家に居ることが怖い。


『怖くない、怖くない、怖くない、怖くない

…やっぱり怖いよーーー!!』


帰り際にメンバーが心配してくれたけど、迷惑掛けなくなかったから大丈夫って言い張ってしまった。


直己くんとかに泊めてもらえばよかったぁ。


んー…迷惑掛けたくないけど、お兄ちゃんにLINEしよ。
Aお兄ちゃん、怖い〜!


こんな日に限って既読が着くのが遅いお兄ちゃん。



もう。怖いよぉ。





ブチッ





『えっ!停電!?』


停電になってしまった…


怖い…がんちゃん…


『うぅ』(涙をこらえる)




♪〜




『ビクッ』


なんだ。びっくりした。着信だ。


がんちゃんからだ。


すごい。がんちゃんに助けて欲しいって思ったら、がんちゃんから着信がきた。


剛〈A、大丈夫?〉


『大丈っ夫(涙)』


がんちゃんの声が聞けて安心して、涙がこぼれてしまった。


剛〈A、今から家いっていい?〉


『台風だよ。危ないよ』


剛〈Aがひとりで泣いてるのほっとけない。〉


『っっ』


剛〈今から行く〉




〜数分後




ピンポーン


ガチャ


剛「A」


『がんちゃん。ありがとう。来てくれて』


剛「うん」


『びしょびょじゃん。風邪引いちゃう』


剛「大丈夫だよ」


『だめだよ』


剛「俺、男だし」


携帯で足元を照らしながらリビングまで行って、ふたりでパンを食べた。


剛「ん!これ、おいしー」


パンにかぶりつくがんちゃん。


『あたし、がんちゃんが食べてるとこ好き』


剛「照れるわ(/-\*)」


『ふふ』


それから暫く電気がつくまでがんちゃんは側に居てくれた。

側にいて欲しい人 →←臣さんと俺



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TIYA - とっても面白くて最高です!! 頑張って下さい! 応援してます!! (2018年8月5日 1時) (レス) id: deb17e3c90 (このIDを非表示/違反報告)
こぁお - 美紀さん» ありがとうございます!そういうコメントを頂けると、ほんっっっとうに嬉しいです! (2018年6月15日 20時) (レス) id: bd05a1edf1 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - ニカ姫で見てたんだけど名前変えたよこの小説最高 (2018年6月14日 10時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こぁお | 作者ホームページ:http://koao  
作成日時:2017年8月27日 21時

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