喋った ページ3
ギャルゲーとかいった暁には間違いなく冷たい目で見られ、『キモ...ｗ』と言われて引かれ、マジカメに悪口を書かれて陽キャに締められバットエンドということは分かる。
「...オ、オンラインゲーム...の、あの、戦うやつ...」
「あー！元の世界でもやってる人多かったんですけど、やっぱ人気なんですかね。銃で打ち合うやつとか。あっ、今度一緒にやってもいいですか！」
「えっ、い、あ、一緒に...！？」
一緒にゲームやるってことは部屋に来るってことでしょ？？？？陽キャ特有の爆速すぎる距離の詰め方どういうことなの？？？？
しかもお、お、女の子でしょもっと危機感持ってあーーーーキモいですねごめんなさい死にます。いやまだ来週の週刊誌買ってないから死ねないけど。
....と思ったところで気づいた。
い、いやいや、こんなの社交辞令でしょ、何真に受けてんの陰キャ乙ｗ
「あ、うん、まぁいい...よ...」
なんで上から目線なんだよ。もっとマシな返事できないのかこのコミュ障！！！！！！イデアは心のなかで自分に自分で絶叫した。
がしかし、そっけない返事でも監督生の表情はぱっと明るくなった。表情がコロコロ変わって分かりやすい。
「マジですか！先輩いつ空いてます？あ、連絡先追加してもいいですか！」
「ェ"ッ"？！？！？」
「え？」
そんなこんなで、監督生がなにか発言し、イデアが何とか精一杯受け答える。
そんな意味のわからない会話だというのに、
イデアが気づいたときには遊ぶ約束をしていたし、
連絡先を交換しいるほど急スピードで展開が進んでいた。
意味わからん。
そのまま速度を落とさず、マッハで監督生が展開を進めまくっていたところ、ハッとするのはチャイムが鳴った時だった。
「あ、終わっちゃった。じゃあね先輩、あたし用事があるので！またね！」
「ぇ、あ....」
やはり彼女は台風のように去っていった。
その様子にイデアはポカンとしている間、教室の生徒はみんな移動してしまった。
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そしてイデアだけが取り残されたとき、イデアは女子と会話したことにハッと気付き、絶叫するのだった。
「イ"ヤ"ア"ア"ァ"ァ"ァ"ーーーーッッッ！？！？！？」
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作者名：ぴの x他1人 | 作成日時：2021年4月17日 16時
