Happy Xmas! 2 ページ12
「はぁっ,はぁっ」
昇降口を出たところで、一旦立ち止まる。
校舎が広すぎるせいで疲れてしまった。
隣では、ティノが苦しそうに肩で息をしている。
「A…さん…いきなりどうしたんですが…?」
「ティノ,用事あるんでしょ? あんなに時計見てたら誰だって気づくって。」
彼は、一瞬驚いたような表情を見せ,すぐに決まり悪そうに下を向いた。
「Aさん…ありがとうございます」
「早く行きなよ? 気にしなくていいから、さ」
すると、彼は顔を少し赤らめて、小声で何か呟いた。
「…の……に…て…さい」
「ん?」
「い、一緒に来て欲しいんです!!」
そういうと,
ギュっ
////!?
私の手を取って走り出した。
「ここって…」
連れて来られたのは、小さなおもちゃ屋さん。
懐かしいな…小さい頃,お小遣いを貯めてティノとおもちゃを買いに来たっけ…
「僕,ここでクリスマスまでの間バイトすることになったんです。」
それで急いでいたのか。
「良かった…時間、ギリギリセーフだ…」
「おや,ティノ君じゃないか。珍しいね、ギリギリに来るなんて」
声がする方を見ると,
「おじさん! すみません,用事が長引いてしまって…」
穏やかな顔の,ふくよかな体型の男性がにっこりと笑って立っていた。…岡田さんだ。
「はは,大丈夫だよ。君は本当に真面目だなぁ。
ところで、隣のお嬢さんはどうしたんだい?」
「お久しぶりです,ティノ君の幼馴染で、よく一緒におもちゃを買いに来ていたAです。」
「おぉ,Aちゃんかぁ! 見ないうちにすっかり変わったなぁ
どうだい、せっかく来てくれたんだし少し店でゆっくりしていってくれよ」
「ありがとうございます,じゃあ、ティノと一緒にお店の手伝いしてもいいですか?」
「もちろん! 手伝って貰えると助かるよ」
「良いの?Aさん」
「もっちろん!」
それにしても、さっきのちょっと積極的だったティノには驚いた。
幼馴染の私にだから言えたのかも、なんて思ってみたり。
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よもぎ団子@はる(プロフ) - 懐中時計さん» 書き終わりました! 意味不明なところが多くてすみません お時間のある時に読んで頂けたら嬉しいです♪リクエストありがとうございました! (2015年12月24日 23時) (携帯から) (レス) id: 42a5cc6d85 (このIDを非表示/違反報告)
よもぎ団子@はる(プロフ) - 懐中時計さん» 遅くなってしまい、大変申し訳ございません! 今回は、菊っぽい性格のフィン君です!後半もありますので、ぜひ楽しんでいって下さい! (2015年12月24日 20時) (レス) id: bbeb8ed8bc (このIDを非表示/違反報告)
CCDJ(プロフ) - 抹茶日和さん» ずっと待ってます。 パソコン直るまでこちらも頑張るのでw (2015年10月3日 8時) (レス) id: b4f897d972 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶日和(プロフ) - CCDJさん» でも、CCちゃんの言葉で頑張れる気がしてきた! また、良かったら更新楽しみにしていてください(*^^*) (2015年10月2日 23時) (レス) id: 02dd23e668 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶日和(プロフ) - CCDJさん» ありがとう(#^.^#) 本当はすっっごく更新したいんだよね…(涙 (2015年10月2日 23時) (レス) id: 02dd23e668 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:よもぎ団子@はる
作成日時:2015年8月15日 10時