泡沫の吾が愛い子たち

　弐 ページ14

【能力】

＜白狐通力＞
　変化に伴い、妖狐の力を得る事ができる。変化の段階が複数に分かれており、より狐の姿に近づくほど力は強くなる。
　耳か尾のどちらかが生える程度であれば、特化した身体能力を得る。
　耳と尾がどちらも生えれば、狐火を得る。普通に扱うのならば温度はなく、ほぼ鈍器ー飛び道具と同じ扱い。より体力を注げば、高温の狐火も操る事ができるが、滅多に使うことはない。
　ここまではあまり体力を消耗することはない。
　加えて、髪の毛等の体毛が狐のものとなる程であれば、吸精を得る。周りから微弱ではあるが、精力を吸い取り己の体力へと変換する。より体力を注げばその度合いは変えられる。
　完全に狐の姿と変化すると、憑依を得る。短時間10秒から最高30秒間、憑依した相手を思うがままに操ることができる。この時、体長が170cm程(身長と同じ)の大きな黒い狐の姿へと成り変わる。

　欠点：変化、変化した状態での力の使用と二重に体力を使う為、消耗が激しい。三段階目以上になることは滅多にない。紅月の日には、勝手に変化してしまう事がたまにある。酷い時には、暴走し精力を使い果たすまで狐に完全に変化する事もある。




【備考】

　家が学園の周辺地域ではかなり大きい神社 ＿ 宇和御守神社(うわみかみじんじゃ)であり、長い歴史を持つ。大昔から、狐神を祀ることで神の力をお借りし、その加護を他に広めるという形を取っていた。その為、他の神社に比べ効果は強く、そうして民衆からの信頼を得て繁栄してきた。その力を得られるのは、和泉家特有の体質であり、それがそのまま能力へと通ずる。(神降しに近い)
　長女で他に男子兄弟はおらず、跡取りとなる。将来、民衆に力を与え、幸せに土地を守っていく宮司になるためにこの学園へと入学し、特に家業で大切になる能力を大いに成長させるために選択教科も能力にした。
　寛容に神の力を受け入れ、溢れる分を無理なく周囲に放出させ精気の循環を起こすことで、他への加護の授与が完了する。宮司になると神域で常に力の供給を受けることになるが、現時点では、紅月の日にたまに変化してしまう程、受容量が低い。神に見初められているということでもあるが、ままならない状態である為、残り一年という少ない時間の内にそれをどうにかしなければならないが為に今内心ではとても焦っている。

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　参→←＠４　風紀委員長 ＿ 剣道部副部長

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