21.スクールデイ ページ21
それからも一松くんの独裁政治は続いた。
「なあミケ」
「なに？」
「お前ちょっと教頭のヅラ取ってこい」
「は！？普通に嫌だ！」
「俺の言うことが聞けないってか」
「全力尽くします」
確かその時は下校時刻が過ぎて誰もいない職員室でバレないように、そろりそろりと教頭先生の机に近づいて、一番下の引き出しから瞬間で髪の束を掴んであり得ないほど早く校門まで走った。
校門で待っていた一松くんはまたもや大笑い。
「まじでやりやがったこいつ！」とかいって指差して笑ってる。
お前がやれっていったんだろうが。
その他にも体育の時に落とし穴をグラウンドに掘ってクラスメイトをはめたり、おなじみの黒板消しトラップを先生にかけたりした。
何度も何度も怒られそうになったけど、毎日逃げる私と一松くんの一対一で鬼ごっこをして鍛えられたので、自慢の俊足で逃げた。
毎日毎日馬鹿みたいなことやって、毎日毎日一緒に帰って、毎日毎日笑った。
けどそれは、高校３年の夏に急に終わりを告げた。
確かその理由って…
そこまでではっと目が覚めた。
電気をつけっぱなしにしていた見たいで、異常に明るい部屋に眩しさを覚える。
ぼんやりとした頭と薄目で時刻を確認すると、夜の11時。
かなりの間私は寝てしまったらしい。
そのおかげで幸せな夢を見れたのだけれど、最後の最後に後味悪い感じが残ってしまった。
あれは封印したはずなのになぁと自虐的に笑って、リビングの電気を消してまた寝室のベットで眠りに落ちる。
また彼に会えた幸せを寄せ集めるように布団をぎゅっと握った。
今は幸せな彼の温度に浸りたかった。
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薫 - 超泣けました。 一松イケメンかよ(´;ω;`) これからも頑張ってくださいね!! (2016年2月25日 0時) (
レス) id: dcb8c365a4 (このIDを非表示/違反報告)
はるる - 続編楽しみにしています！ これからも頑張ってください (2016年2月14日 15時) (レス) id: 260c6f1543 (このIDを非表示/違反報告)
トシア(プロフ) - 作者Aさん» 素敵な作品と言ってもらえて感動の限りです( ；∀；)続編が遅れてしまい申し訳ありません。これからも頑張りたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 (2016年1月11日 15時) (レス) id: c802c9d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
トシア(プロフ) - 月宮さん» 続編遅れてしまい申し訳ありません。続編からは番外編も予定してあるので！よければ見てくださいね(*´▽｀*) (2016年1月11日 15時) (レス) id: c802c9d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
トシア(プロフ) - ラナさん» ラスボス感を出させたいがためのハタ坊です(*´▽｀*)かっこいいハタ坊に夢見てます。 (2016年1月11日 15時) (レス) id: c802c9d4f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トシア | 作成日時：2015年11月21日 15時
