18話 ページ25
『どっちも…嫌、だけどさ。やっぱり決めなきゃいけないんだよね?』
「あぁ。別に強制はしないが、それならば謹慎にするだけだ」
それだけは絶対に避けたい。
何せ、戦争が始まっちゃったら推し達がキャッキャウフフしてるところを見れなくなるからね。いやほんと。
『…我儘、かもしれないけど。もう少しだけ待って?今すぐ答えを出すのは難しいから』
「どうする?ルドラ。私はあくまでも中立でいたいのだけれど…」
「ふむ。いいだろう、猶予は5日。その間に答えを出せ」
『…分かった。何だかんだ優しいね、ルド兄は』
「…馬鹿なことを言うな。余には優しさなどという感情はない」
その瞬間、本当に一瞬、グリ姉が哀しそうな顔をした。
昔、ずっと昔に想いを馳せるような表情だった。
やめてよ。今、そんな顔しないでよ。
私、グリ姉にそんな顔して欲しくないよ。
…判断、出来なくなっちゃうじゃん。
ルド兄が私のことを甘いと言ったのは、あながち間違ってないな。
部屋に戻り、《空間転移》をする。
向かった先は、神聖法皇国ルベリオス。
ヒナタさんに会いにゆくのだ。癒しを求めて。←
「あなたは…」
『どうも、ヒナタさん。お久しぶりですね』
相変わらずの美人さん。目の保養。
というか転スラの世界には美男美女しかいないけどね?あっミョルマイルさん…(察し
「何しに来たの?幸い今は仕事といった仕事はないから良かったものの…」
『それは本当すみません。魔国行きましょう、プリンとコーヒー奢ります。少しお話がしたいんです』
「…!行こうじゃないの。手短に済ませないさいよ?」
あからさまにそわそわしてるヒナタさん超可愛い。守りたいこのそわそわ←
「へいらっしゃい!って、これはこれは聖騎士団長ヒナタ様。隣にいるちっこいのは誰だ?」
「ほんと、喫茶店らしくない挨拶ね。紹介するわ、この子はA。リムルと同じ転生者らしいわよ?」
『ご紹介いただきましたAです…美味しそう…』
「でしょ?私もリムルも好きなお店なのよ、ここ。店主の吉田さんは日本人だし、居心地は良いの」
おっっっっっっと。
ヒナタさん、今ナチュラルにリムル様と喫茶店デェトしていることを明らかにしましたね?ね?
まずいですよ!全国の私が湧きましたよ!()
「覚えてるわよね?プリン」
『はい。覚えてますからそんなに近づかないでください』
私の心臓がもちません。いやマジで。
90人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ashlee(プロフ) - 続きが速く見たいです (2022年4月18日 20時) (レス) @page26 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
白田黒(プロフ) - りぷさん» ありがとうございます!なろうも書籍もどれも好きなんですよね〜 (2019年12月13日 19時) (レス) id: b2cd999176 (このIDを非表示/違反報告)
りぷ - おもしろいよ、なろうからみてるから!がんばってください (2019年12月11日 22時) (レス) id: 6ead5c4ee9 (このIDを非表示/違反報告)
白田黒(プロフ) - ゆゆさん» ありがとうございまぁぁぁぁす。消さないでおきますね (2019年10月7日 19時) (レス) id: 8931ca5207 (このIDを非表示/違反報告)
白田黒(プロフ) - マイさん» 分かりました。消さずに取っておきますね。更新はかなり先になると思いますが… (2019年10月7日 19時) (レス) id: 8931ca5207 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白田黒 | 作成日時:2019年8月5日 17時