元引きこもりの周りが病んできた…【文スト】

元引きこもりが５９人。 ページ19

時は遡り、Aが寝ていた頃、１８時に戻る。



ーーー
中島side

僕は、未だ社に来ていないAさんを探しに外へ出ていた。



突然だが僕はAさんが好きだ。



Aさんとは、名前で呼び合うくらいには仲がいいつもり。



それはきっとAさんも同じだと思う。



僕はAさんと友達。他人以上。



その事実が他の人より僕の方が仲が良い、



と差をつけてくれているようで嬉しい。



ああ、Aさんのこと考えてたら早く会いたくなってきた。



早く、早く、と二文字繰り返して歩くスピードを早めた。



ーーーー
江戸川side

「む〜〜」



僕も無理にでもついていけばよかった、と頬を膨らませて不満を募らせる。



ついていけばよかった、というのはA探し。



あの子は所詮僕の玩具みたいなものだ。



いつも反応が愉快で見てて面白いし、



僕の異能力を元の推理力と言わずに褒めてくれる。



元の推理力と言わないのは、単なる馬鹿だからかもしれないけど。



とにかく早く話したい。会いたい。



「敦なんかに任せるんじゃなかった…



　僕だったら「超推理」で場所は一発なのに」



言って気が付いた。そうだ、僕には超推理があるじゃないか。



早速やってみよう！



と、眼鏡をかけて発動したのはいいものの、



結果は良いとは言えないものだった。



………敦がAを見つけて来なかったら早急に向かおう。



ー−−−回想(？)終わり。

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