元引きこもりが53人。 ページ12
相沢side
「…もしかして、昨日蛞蝓と寝たの?」
太宰さんの声が何故だか一層低く聞こえる。
寝てないと言ったら嘘になるけど、あれは不本意で…
どうこうと言い訳を考えていると、太宰さんがしゃがんで私に目線を合わせる。
「沈黙は肯定の意、ってことでいい?」
『あ、の、これは違くて…』
「違くないよね?」
太宰さんからの圧がすごくて、前を見れず下を向く。
…ちょっと待って、怖がる必要って無いんじゃない…?
だって、太宰さんと私は恋人でもなんでもないんだし、
私が誰とどうしようが私の勝手、だと思う。
そう考えると気が強くなってきた。
『…私が誰とどうしようが、太宰さんには関係ないはずです』
思ったことをそのまま言うと、
太宰さんは、はぁ?と言って首を傾げた。
動作は可愛らしいのに言葉からは全くかわいらしさが伝わってこない。
そんな言動にマフィア時代の太宰さんを思い出す。
有無を言わせぬ圧力。
どこか読めない表情。
ああ、私はこれが怖かったんだ___
そう気付いたのはもう遅かったようだ。
「いい?私ね、Aちゃんをあいしているんだ」
「中也なんかよりずっといいでしょ?私の方が」
「なのにAちゃんってばそんな酷いこと言うんだもん」
「そりゃあ怒るよねえ」
「___ねえ、Aちゃん、私の部屋で監i禁されてみない?」
喋りながら私を強く抱きしめる太宰さん。
肺が押しつぶされて、息が苦しい。
言葉を発することもできぬまま、私の意識は途切れた。
番外編・少し早くバレンタインデー(※学園もの注意)→←元引きこもりが52人。
300人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
潰れたいちご(プロフ) - 眠いちゃんさん» コメントありがとうございます!こちらの作品タチの良いヤンデレ(?)を目指しております。めっちゃ好きだなんて、嬉しいです…!!ありがとうございます! (2023年2月19日 17時) (レス) id: ac34134ea1 (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 何このカッコいいヤンデレ 好い人じゃん←← めっちゃ好き(作者さんが) (2023年2月19日 13時) (レス) @page18 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
潰れたいちご(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて光栄です…! (2023年2月12日 22時) (レス) id: ecfd4d2385 (このIDを非表示/違反報告)
ロア - やだー好きなんだけど (2023年2月12日 20時) (レス) @page2 id: f71c6b27b8 (このIDを非表示/違反報告)
潰れたいちご(プロフ) - yobyoboさん» コメントありがとうございます!勿体ないお言葉…!更新がんばります! (2023年2月11日 9時) (レス) id: ac34134ea1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:つぶれたいちご | 作成日時:2023年2月8日 16時