引きこもりが愛されてしまった…【文スト】

元引きこもりが４１人。 ページ48

相沢side

仲良くさせてもらえればいいな…



そんな考えは一瞬にして覆り、与謝野さんへの不信感と恐怖心が湧く。



私がこう思ったのは勿論のこと理由がある。



「ぎゃぁぁぁぁ！！！！」



さっきから怪我をして任務から帰ってきた谷崎さんの悲鳴が後を経たないからだ。



「あぁぁぁ！！」



社員は全員、妹のナオミさんまでも白い目をして“いつも通り”行動している。



私と中島さんを除いて。



「相沢さん、あれ谷崎さんのですよね…？」



『隠れましょ隠れましょ』



「隠れっ、ん！？」



中島さんの腕を引っ張って無理矢理デスクの下に潜り込む。



こうした方がいいはずだ…



平和だと思った探偵社に悲鳴の音が後をたたない。



なんてどう考えても洒落にならない状況のもと、



恐怖しない人は一体この世界に何人いるのだろうか。



「わー敦くんとAちゃんがデスクの下でいちゃいちゃしてる！



　私を出し抜いてそんなことするなんて…！！」



言い方、言い方。



「勘違いされるような言い方しないでください…」



中島さんが私の気持ちを代弁してくれて、



私も負けじと言い返す。



…何に闘志を燃やしいてるんだろうか…



『いちゃついてなんかいません、隠れてるんです。



　勤める社に悲鳴が鳴るこの状況から。



　というか私、リア充爆発しろ民なのでまず恋人も作るつもりはありませんし、



　ましてや恋人でもない人といちゃつきなんか絶対しません』



「一気に言ったね、大丈夫？」



『すみませんちょっと水欲しいです』

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