引きこもりが愛されてしまった…【文スト】

元引きこもりが２９人。 ページ36

相沢side

『っわ』



師匠が異能を発動した途端、体が重くなり座り込む。



初出勤終わったと思ったら、元師匠に身動きを封じられて。



展開が急な上にこれは一日で起こっていい出来事の数じゃない。



そりゃまあ、毎日人ころっちゃうマフィアよりはマシだけど。



「いいかA。手前がマフィアに戻ると言うまで異能は解除しない」



『えぇ…』



それ、もはやパワハラですよ、中也師匠。



ー−−
中原side

俺はマフィアから逃げ出した元愛弟子を取り戻すべく、



情報班が特定したアパートに不法侵入していた。



相沢A。



俺の初弟子の彼奴は、自分の子供のように可愛らしく、まァ、結構甘やかしたと思う。



なのに突然、マフィアから姿を消した。



愛弟子が消えたとなると当然焦る。



だが、こういっちゃ悪い気もするが彼奴は頭が悪い。



とにかく悪い。



そのため家を変えただけで、他はなんの対策もしておらず、



自分が育てた弟子が警戒心が驚くほどないことに少し落ち込む。



育て方間違えたかァ…？



突然だが、彼奴の頭悪いエピソードを話そう。



これは、彼奴が１６辺りの年齢の時の話。



羞恥心というものを知らないのか、



俺が間違えて着替え中に部屋に入ってもなにも気にしない顔で



『どうされましたか？』



と満面の笑みで近づいてくるぐらいには阿保なのだ。いや、天然か？いや阿保だな、



そんなことを考えながらAの帰りを待っていると、玄関からガチャ、と音が聞こえた。



来たな。



ー−−−
嘘だろ、この状況で寝るか普通。



俺がAを重力で拘束し、数分。



此奴、すーすー寝息を立てながら寝やがった。



小さく息を繰り返す唇に、静かに自分の唇を重ねた。



ー−−−
うぉぉぉ、KISSシーン書くの恥ずい！！でも楽しい！！うぉぉぉ！！
ｂｙ深夜テンションの作者

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