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「おい、何してんだ！！」
俺が駆け寄ると、男は慌てて逃げ出した。
追いかけようとしたが、着ていた制服のブラウスを引きちぎられ震えているその子が視界に入った。
「………大丈夫か？」
視線を合わせるようにしゃがみ込むと、びくっとして顔を上げた君の視界に俺が映る。
「あ、あの…っ」
余程怖かったのか、やっと声を絞り出した君はポロポロと涙を零す。
「っ、ごめん…もっと早く気付けばよかった」
そう言いながら俺は、自分の着ていたブレザーを脱いで震える君の肩に掛けた。
「助けてくれ、て……あり、がとうございます」
泣きながらお礼を言う君を見て、もっと早く駆け付けていればと少し後悔が襲う。
それから涙は止まらず、あやすようにポンポンと頭を撫でてあげているとだいぶ落ち着いたようで
「あの、ありがとうございます…すみません」
我に返ったのか、顔を紅く染めながら再びお礼を言ってくれる。
「いや…どう、だいぶ落ち着いた？」
「はい、本当にありがとうございます…」
「ん、なら良かった。立てる？」
立ち上がって手を差し伸べると、俺の手を取って君も立ち上がった
「こうゆう時ってどーすんのか分かんねぇけど、警察とか…どうする？」
「私もどうしたらいいか分からなくて…だけど、顔とかもよく見てないから…」
「あー、まぁそうだよな。」
不安そうに揺れる君の瞳を見て、何故か放っておけなくて。
「1人だと不安だろ？もし被害届とか出しに行くなら、俺いつでも付き合うから。第一に目撃者だし」
「すみません…見ず知らずの私に、そこまで言って頂いて」
「いや、俺がそうしたいだけだし。そこは気にすんなよ」
そう言うと、君は少し安心したように表情を緩めた。
「あ、俺 須永賢。そっちは？」
「あ、四宮Aです。」
「その制服…精華女子だよな？俺、魁皇。」
「そうです、精華女子の2年です。」
「一緒だな。タメなら敬語は無しで」
「はい…あ、うん」
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來華(プロフ) - いちるさん» コメントありがとうございます！魁皇での文化祭はいずれ書く予定なので、しばらくお待ちください(*´`)そういったご意見を頂けるのはとても嬉しいので、これからもよろしくお願いします！ (2020年9月16日 22時) (
レス) id: 708b7dad9e (このIDを非表示/違反報告)
來華(プロフ) - Kororinさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえると、とても嬉しいです！これからも頑張りますので、この小説をよろしくお願いします(*´`) (2020年9月16日 22時) (レス) id: 708b7dad9e (このIDを非表示/違反報告)
いちる - 初めましていちるです！オリジナルで須永君寄りの逆ハーな物語が見れて最高過ぎます！！そしてツボ過ぎて悶えます！！逆バージョンでヒロインが須永君達がいる魁皇高校の文化祭に行くお話みてみたです！！←図々しくてすみません。 (2020年9月7日 16時) (レス) id: 9ef82d2bc4 (このIDを非表示/違反報告)
Kororin(プロフ) - とても面白くて須永くんのイメージができすぎてほんとに楽しいです！実生活でこんなこと出来ないから(悲しいヤツ)とてもとても楽しい！！！だいすきです。 (2020年9月2日 20時) (レス) id: bef0843d4e (このIDを非表示/違反報告)
來華(プロフ) - kpoploverさん» 初コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです、ありがとうございます(;_;)これからもこの小説をよろしくお願いします(*´`) (2020年6月16日 22時) (レス) id: 708b7dad9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：來華 | 作成日時：2020年6月15日 22時
