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警察署についてからは、あれやこれやと事件のことを詳しく聞かれた。
思い出して怖くなったのか、机の下で小さく震えるAの手をそっと握った。
大丈夫、そんな気持ちを込めて。
終わったのは、それからしばらく経ってからだった。
結局、警戒を強めると言っただけでこれといった解決策は見出しては貰えなかった。
「着いてきてくれて、ありがと…」
あと、ごめんね。そう静かに呟いたA。
「なんでAが謝んの…」
「せっかく着いてきてくれたのに…」
そんなAの姿を見て、俺に出来ることは無いのか？いや、何かあるはず。
そんな考えが頭の中をグルグル回る。
そのままAを家まで送り届ける。
「須永くん、今日は本当にありがとう。あ、ちょっと待ってて！」
そう言いながらパタパタと家の中に入っていくA。
少しして、紙袋を持って出てきた。
「さっき洗濯して乾燥掛けてたの。」
「あぁ…気にしなくてよかったのに。でも、ありがとな」
「んーん。あと、昨日作ったマフィンなんだけど良かったら食べて。」
ブレザーが入れられた紙袋の中に、もう1つマフィンの入った袋が入ってあった。
「ん、ありがと。すげー嬉しい。」
「今度ちゃんとお礼するから付き合ってね！」
「ふはっ、Aが付き合ってくれるんじゃなくて俺が付き合うんだ(笑)」
「あ、確かにそうだね」
2人で声を出して笑い合った。
「じゃ、俺帰るけど戸締りちゃんとしろよ？親御さん不在なら尚更」
「うん、わかった！」
そう言って、1歩も動こうとしないA。
「早く家入って。」
「え、須永くんのお見送りしたいのに」
「だめ。ちゃんと無事に家入るの確認するまでは俺心配で帰れない。」
「ふふっ、じゃあ先に入らせて頂きます。」
そう言うとAは玄関の方に向かい、ドアを開ける。
「須永くん、本当にありがとう！気をつけて帰ってね」
「あぁ。Aも何かあったらすぐ連絡しろよ。」
「うん！じゃあまたね？」
そう言うとAは家の中に入った。
鍵を掛ける音を確認して、俺も家の方に歩き出す。
一度振り返ると、窓からAが手を振っていた。
いや可愛すぎる。
俺も手を振り返すと、今度こそ家へと歩き出した。
＊＊＊＊＊
作者の來華です。
思ったより過去編が長引いて申し訳ないです(;_;)
あまりイチャラブ出来てませんが、飽きずにもう少し付き合って頂けたら嬉しいです( ´•̥ו̥` )
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來華(プロフ) - いちるさん» コメントありがとうございます！魁皇での文化祭はいずれ書く予定なので、しばらくお待ちください(*´`)そういったご意見を頂けるのはとても嬉しいので、これからもよろしくお願いします！ (2020年9月16日 22時) (
レス) id: 708b7dad9e (このIDを非表示/違反報告)
來華(プロフ) - Kororinさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえると、とても嬉しいです！これからも頑張りますので、この小説をよろしくお願いします(*´`) (2020年9月16日 22時) (レス) id: 708b7dad9e (このIDを非表示/違反報告)
いちる - 初めましていちるです！オリジナルで須永君寄りの逆ハーな物語が見れて最高過ぎます！！そしてツボ過ぎて悶えます！！逆バージョンでヒロインが須永君達がいる魁皇高校の文化祭に行くお話みてみたです！！←図々しくてすみません。 (2020年9月7日 16時) (レス) id: 9ef82d2bc4 (このIDを非表示/違反報告)
Kororin(プロフ) - とても面白くて須永くんのイメージができすぎてほんとに楽しいです！実生活でこんなこと出来ないから(悲しいヤツ)とてもとても楽しい！！！だいすきです。 (2020年9月2日 20時) (レス) id: bef0843d4e (このIDを非表示/違反報告)
來華(プロフ) - kpoploverさん» 初コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです、ありがとうございます(;_;)これからもこの小説をよろしくお願いします(*´`) (2020年6月16日 22時) (レス) id: 708b7dad9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：來華 | 作成日時：2020年6月15日 22時
