鳥かごの少女と三刀流の剣士【ONE PIECE】 (ページ13)

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Story.10 ページ13

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Aside

ﾅﾐ「で？貴方、名前は？」

船に乗ってルフィさんたちの自己紹介が終わり、次は自分の番に。

『ダイアナ・Aです』

ｻﾝｼﾞ「可愛い名前だなァ……♡」

ﾅﾐ「どうしてあの城にいたの？」

『それは……』

突然、Aが黙り込む。

ﾅﾐ「……ごめんなさい、気分悪くしちゃったわね！話したくなければいいのよ！」

私を見て、あたふたしながら謝ってきたナミさん。

気、使わせちゃったかな……

ﾙﾌｨ「まァとりあえずよ、コイツ連れて来られた事だし、出航しよう！」

『待って……！！』

ﾙﾌｨ「んァ？」

『ご、ごめんなさい……』

ﾛﾋﾞﾝ「今出航したらよくない事でもあるの？」

『…………ッ、』

『話さなきゃいけない』

そうわかっているのに、言葉が出ない。

ﾌﾞﾙｯｸ「どうしちゃったんでしょう……」

ﾁｮｯﾊﾟｰ「下向いたまま、動かねェゾ……？」

話さなきゃ、何も始まらない

姉さまを助けたいなら、まずは私が助けを求めなきゃ

話さなきゃ……

ｿﾞﾛ「何かあんだろ、事情が」

ﾅﾐ「ゾロ？」

すると、さっきまで一人だけ離れて話を聞いていたゾロがAのもとへ歩み寄った。

Aもゾロの方に顔を向ける。

ｿﾞﾛ「俺たちに助けてほしいんだろ」

『…………』

ｿﾞﾛ「助けてほしいならちゃんと事情を話せ。じゃなきゃ、俺たちもどうしていいかわからねェ」

ｻﾝｼﾞ「おい！クソマリモ！！そんな言い方ねェだろ！！」

ｿﾞﾛ「仕方ねェじゃねーか！！コイツが話してくんねェと何も出来ねーんだからよ！！」

ﾅﾐ「ちょっと、二人共！！」

＿＿＿＿俺たちに助けてほしいんだろ

この人たちが最後の希望だから

これを逃したら、全てが終わってしまうから

私も助からないし、姉さまも助けられない

だから……

『……わかり、ました』

話さなきゃ

『全て、話します』

ちゃんと、伝えなきゃ