好きだよ、レオくん４【佐野玲於】

お互い様 ページ8

Your side



夜になって、一緒に横になって、
お互いの寝息が聞こえるくらいの距離になると
時々不安になる時がある。

また玲於くんが遠くにいったらどうしよう、って。

そしたら今度こそ、私生きていけない。
　

そんな私の異変に気がついてか、
優しくて、大きな手で頬を包んでくれる。

そのあたたかさにまた、涙が溢れた。



「…なに、なんで泣いてんの」


そんな優しい声で、親指で涙を拭ってくれる。


「…いなくならない、？」

「は…？」

「レオくん、もういなくならない…っ？」

「来週、5日間いないって言ったこと…？」

「違う…っそうじゃない…」

「大丈夫だよ、なんも言わないでいなくなんない」

「ぜったい…っ？」

「絶対の絶対」


自分でもなんでこんなになっちゃうのかなって
思うけど、不安に押し潰されそうになる。

苦しくて、息ができなくなる。


「…俺、5日間もお前と離れんの不安なんだけど」

「…なんで、？」

「お前がいなくなりそう」

「私は…いなくなんないよ、？」


お互いに依存し過ぎて、
ちょっと離れるだけで苦しくなって、
こういうの、何回目なんだろう。


「分かる？俺も不安なの。」

「…うん、」

「だから無理にでも専属に戻したかったし、
Aのためでもあるけど、俺のためでもあんの。」

「………」

「お互い様だよ」

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