その先 ページ45
Your side
もう、無我夢中だった。
玲於くんのことしか頭に浮かんでこなくて、
必死で足を動かし続けた。
そんなとき、ポケットに入れていた携帯が
振動しているのが分かった。
すぐに名前を確認すれば " 玲於くん " の文字。
その名前を見てひどく安心して、
走っていた身体を止めて、携帯を耳に当てる。
【…もしもし、玲於くん？】
【Aちゃん、俺！今どこ！】
【…え、亜嵐くん…？】
確かに玲於くんの携帯なのに。
そこから聞こえるのは亜嵐くんの声。
変な汗が背筋を伝った。
【…玲於、事故にあって_____】
事故
事故
玲於くんが…事故？
もう亜嵐くんの声なんか、耳に入らない。
耳元で聞こえるはずのその声が、
なぜか遠くに聞こえて、ぼやっと霞んでいる。
嫌だ、そんなの嫌だ。
【…おにぃ、ちゃん…】
【Aちゃんっ！しっかりして！】
お兄みたいに、玲於くんも…？
いなくなっちゃうの？
携帯を耳に当てる余裕もなくなって、
手に持っていた携帯が音を立てて地面に落ちた。
体がもう動かなくて、鉛のように重くなって、
地面に引き付けられてるかのように、
膝から崩れ落ちた。
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LEN(プロフ) - 二人の関係が今後どうなるか物凄く気になります。 ゆっくりでいいので更新楽しみにしてますね。 (2020年2月13日 23時) (
レス) id: 75d869de6b (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - この作品大好きで最近更新心待ちにしてます！頑張ってください！ (2020年2月1日 23時) (レス) id: 15f372c01a (このIDを非表示/違反報告)
なつき - この作品大好きです！スランプ大変かもしれませんが、ずっと読み続けます。リアルでストーリーも大好きです (2020年2月1日 10時) (レス) id: 51c945f113 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 更新嬉しいです！お忙しいかと思いますが、楽しみにしています！ (2020年1月27日 1時) (レス) id: a756f2870a (このIDを非表示/違反報告)
かな - 仕事から疲れて帰ってきて、寝る前にいつもごろんして楽しみにして読んでます！ (2020年1月8日 0時) (レス) id: 388e5f00f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふたば
| 作成日時：2019年12月30日 22時
