ひとこと ページ12
Your side
抑えなんかきかなかった。
一度何かがプチっと音を立てて切れたら、
もう引き返すことなんてできなかった。
全部訴えたら、玲於くんに嫌われるかもしれない。
離れていってしまうかもしれない。
だけど、そんなこと考える余裕なんてなかった。
" ごめん "
玲於くんはたった一言、それだけ言うと
私のことを離して、部屋を出ていった。
パタンと閉まったドアの音が微かに聞こえて、
それ以降は自分の泣き声だけが部屋に響いた。
もう決めた。
玲於くんと執拗な想いを抱くのはもうやめる。
こんな思いをするくらいなら、その方がよっぽど楽。
それでも、玲於くんが出て行ったことの部屋は
玲於くんの匂いがたくさん残ってて、
ちょっとしたことで思い出しちゃうんだ。
.
.
.
Yuta side
この数日、Aからの連絡はぱったりと途絶えた。
前までは頻繁に玲於とのこととか、
嬉しそうに報告来てたのに、それが来ない。
玲於に聞いても、うんともすんとも言わへん。
「…やっぱなんかあったんやろか」
「…え？」
「Aと玲於。
最近様子おかしいと思わん?」
目の前でヘッドフォン片手にうたた寝をうっていた
リーダー。
「まぁ、最近は玲於からAちゃんの名前出ないし、惚気話もしてこないけど。」
「そやろ？おかしいやろ、明らかに」
「裕太くん過保護なんだよなぁ。
２人とも、もう立派な大人なんだから、平気だよ」
「連絡しても無視やで?」
「そんな気になんなら、家突撃しなよ」
「…それは、まずいやろ」
女の子一人暮らしの部屋に、突撃はまずいやろ。
彼氏もおんのに。
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LEN(プロフ) - 二人の関係が今後どうなるか物凄く気になります。 ゆっくりでいいので更新楽しみにしてますね。 (2020年2月13日 23時) (
レス) id: 75d869de6b (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - この作品大好きで最近更新心待ちにしてます！頑張ってください！ (2020年2月1日 23時) (レス) id: 15f372c01a (このIDを非表示/違反報告)
なつき - この作品大好きです！スランプ大変かもしれませんが、ずっと読み続けます。リアルでストーリーも大好きです (2020年2月1日 10時) (レス) id: 51c945f113 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 更新嬉しいです！お忙しいかと思いますが、楽しみにしています！ (2020年1月27日 1時) (レス) id: a756f2870a (このIDを非表示/違反報告)
かな - 仕事から疲れて帰ってきて、寝る前にいつもごろんして楽しみにして読んでます！ (2020年1月8日 0時) (レス) id: 388e5f00f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふたば
| 作成日時：2019年12月30日 22時
