黄昏 ページ43
Your side
「じゃ、私もう出るね」
「ん…いってらっしゃい…」
「ちゃんと着替えて、仕事行くんだよ?」
「…あい」
そのまま昨日は玲於くんのお家に泊まって、
今日は私の方が出る時間早いから、
珍しく玲於くんのお見送り。
…と言っても、寝癖ついてるし、パジャマだし、
目もあんまり開いてないし。
なんだろう、この母性本能をくすぐる感じ。
「朝ごはん、ちゃんとチンして食べるんだよ」
「…早くいけよ」
「はいはい」
ドアを閉めようとすると、
それを遮った玲於くんの腕。
「わ、びっくりした」
「……気をつけて」
「ふふっありがと」
また頭をクシャって撫でてくれて、
ばいばいって言ってくれる玲於くんが愛おしい。
やっぱり玲於くんしかいない、
こんな彼氏がいるなんて幸せすぎる、
なんて惚気をぐっと収める。
.
.
.
3月の初旬
と言ってもまだ空気は冷たいし、
北風が頬を撫でると、思わず身を縮こませる。
玲於くんの家から美容室まで電車を乗り継いで35分。
河原の近くを通った時に、微かに聞こえる吹奏楽の音
公園で遊ぶ子供たちのはしゃぐ声
だんだん色づき始めた蕾の色
…もし、専属に戻れたら
この道も通ることなくなるんだよなぁ、なんて
ひとり
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LEN(プロフ) - 二人の関係が今後どうなるか物凄く気になります。 ゆっくりでいいので更新楽しみにしてますね。 (2020年2月13日 23時) (レス) id: 75d869de6b (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - この作品大好きで最近更新心待ちにしてます!頑張ってください! (2020年2月1日 23時) (レス) id: 15f372c01a (このIDを非表示/違反報告)
なつき - この作品大好きです!スランプ大変かもしれませんが、ずっと読み続けます。リアルでストーリーも大好きです (2020年2月1日 10時) (レス) id: 51c945f113 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 更新嬉しいです!お忙しいかと思いますが、楽しみにしています! (2020年1月27日 1時) (レス) id: a756f2870a (このIDを非表示/違反報告)
かな - 仕事から疲れて帰ってきて、寝る前にいつもごろんして楽しみにして読んでます! (2020年1月8日 0時) (レス) id: 388e5f00f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふたば | 作成日時:2019年12月30日 22時