もう ページ41
Your side
「…玲於くんぽくない」
「んだよ、優しくしちゃいけないの」
「……そうじゃないけど、さ…」
ふと玲於くんの首元を見ると、
お揃いのピンキーリングがぶら下げられていた。
ちゃんとつけてくれてるんだ、って
そんなことでまた嬉しくなる。
「…あ、これ?偉いっしょ、ちゃんとつけてて」
「偉い」
「Aは?」
「ほら、ちゃんと付けてるよ」
玲於くんの顔の前に小指を出した。
お揃い。唯一の、私たちのお揃いのもの。
ありがちなセリフだけど、これがあれば
ずっと玲於くんと繋がっていられる気がした。
こんなこと、恥ずかしくて絶対に言えないけど。
「俺さ、ちゃんとしたい。」
「…どうしたの、突然」
「傷つけたくねぇんだよ…もう、」
「…うん、ありがとう。」
「泣かせたくない」
「大丈夫だよ、強いから、私。」
「…弱いよ、Aは」
なんで玲於くんが突然泣きそうな声で、
こんなこと言ってくるのか、分からないけど…
だけど、大事にしてくれてるのだけは分かった。
後ろからまわされた腕が、
お腹の前でちゃんとホールドされている。
意外と大きい玲於くんの手。
「玲於くん、手大きいね」
「ん、…そりゃお前よりかは」
ぴったりと手のひらを重ねると、
私の手、子供みたいだな。
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LEN(プロフ) - 二人の関係が今後どうなるか物凄く気になります。 ゆっくりでいいので更新楽しみにしてますね。 (2020年2月13日 23時) (レス) id: 75d869de6b (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - この作品大好きで最近更新心待ちにしてます!頑張ってください! (2020年2月1日 23時) (レス) id: 15f372c01a (このIDを非表示/違反報告)
なつき - この作品大好きです!スランプ大変かもしれませんが、ずっと読み続けます。リアルでストーリーも大好きです (2020年2月1日 10時) (レス) id: 51c945f113 (このIDを非表示/違反報告)
あき - 更新嬉しいです!お忙しいかと思いますが、楽しみにしています! (2020年1月27日 1時) (レス) id: a756f2870a (このIDを非表示/違反報告)
かな - 仕事から疲れて帰ってきて、寝る前にいつもごろんして楽しみにして読んでます! (2020年1月8日 0時) (レス) id: 388e5f00f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふたば | 作成日時:2019年12月30日 22時