願い ページ18
Your side
事務所の受付の前
ソファーに座って、玲於くんが来るのを待った。
また、ストーカーとか言われちゃうのかな。
ポーンと音がして、一つのエレベーターが開いた。
「玲於く_______」
動きが全て止まったようだった。
だって…玲於くんが、そこにいたから。
女の人と手を繋いで、そこにいたから。
慌てて身を潜めようにも、隠れることができる場所
なんでこんなところにあるはずもない。
玲於「… A、」
嫌だ、気がつかないでよ。
なんでこんな時ばっかり、気がつくの。
玲於「何してんの、もう終わったでしょ。
もうだいぶ遅いけど。」
「あ…えっと、ハナさんのこと待ってる…」
嘘だよ、玲於くんのこと待ってたんだよ。
一年に一回だから…願い叶うかなって。
" 玲於くんと手を繋ぎたい " って。
私のお願い、それだけだったのになぁ。
あっけなく…取られちゃった。
玲於「そ、気をつけて帰って」
それだけ。
玲於くんは隣の女の人の手を引いて、私の前をあっさりと通り過ぎていった。
綺麗な人だったな。
髪の毛だって…私と一緒で茶色だったけど、綺麗な
ストレートで一本に結んであった。
カノジョさんなのかな。
違うのかな。
なんで手を繋いでたのかな。
辛くて、悲しくて、悔しくて、
俯いて必死で涙堪えようとしたけど、やっぱり無理で
ギュッと握っていた手の甲に、ポツポツと溢れた。
「……ッ」
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ふたば(プロフ) - Kanaさん» ありがとうございます(; ;)お勉強が進むように、移行早めに頑張ります!笑 (2019年11月22日 22時) (レス) id: 3c0b035ed0 (このIDを非表示/違反報告)
Kana(プロフ) - 先が気になりすぎて勉強できません;;笑表現の仕方や展開の仕方が好きすぎて、ずっと読んでられます更新楽しみにしてます! (2019年11月22日 21時) (レス) id: e5b1fdf679 (このIDを非表示/違反報告)
ふたば(プロフ) - Aさん» ありがとうございます!頑張ります…! (2019年11月22日 21時) (レス) id: 3c0b035ed0 (このIDを非表示/違反報告)
A - これめちゃめちゃ好きです!!れおくん大好きなので!!更新がんばってください^^ (2019年11月22日 17時) (レス) id: 8bf71aaddf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふたば | 作成日時:2019年10月27日 15時