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「スタミナ不足じゃない？」
「…そうですね」
「腹減るなあサム！！」
「せやなあツム」
「ナイスフォロー！！」
「治！！」
「ナイスキー」
「やるやんかサム！！」
「せやろ」
「アラン！！」
「ヨッシャ！！」
「サッ！来いやアァァ」
「こんな終盤にきてもいっっこも乱れんし相手が何考えてるかわかってるみたいやわ...
侑くんのセット…天才ってやつか…同じポジションきっついわ」
「影山のサーブもやばいやろアレ…俺も才能欲しいわ…」
「…いつやったか...聞かれたことあった
自分はレギュラーではなく後輩に天才が居て辛いと思った事はないですかって
そもそも天才の定義がわからんけど....聞かれとる意味はわかった
侑達のような奴について理由なく最初から優秀なんやと思うとる奴がたまに居る
けど、俺が毎日１から10やっとるところを侑みたいな連中は１から20やっとんねん
またはより効率的な10
密度の高い10
ほんでたまに１から10やなくて、AからZやってみたらどうなんやろ？
おもろいんちゃうんか？？って考えたりする奴らやねん
それで失敗しても、時に他人に嫌われても、疎まれても
俺らやったら大事にするようなナニカを虚ろにしてもやらずには居れん奴らやねん
喉から血ぃ出ても走りたくてしゃあない奴らやねん
世の中、適わんと思う人達はいっぱい居ってそういう相手を凄いなあと思うのは当然や
突っ走れる事は才能やと思うし、あいつらを何て呼んだってええねん
天才は悪口やないしな
けど、あいつらの事を最初から優秀なんやと思う事は、
勝負するまでも無く負けとるちゅう事やし、失礼やと思うねん
悪気無いんはわかっとんねん
スマンなムキんなった」
「いや…この場合悪気無い方がアカンヤツなんで」
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作者名：いちご | 作成日時：2023年11月30日 19時
