お休みなさい ページ13
『ふっふっふ…!今日はここで寝てもらいます!!』
そう言い案内した先は私の部屋。
こっそりと布団を敷いておいたのだ。
いつもはべっどで寝る派なのだが今日は特別に二人で並んで眠る事にした。
「…、一緒に…寝る?」
『あ、嫌だったら気にせずにべっどで寝てくれて良いよ!』
「嫌じゃない。」
鏡花ちゃんはそれだけ言うと私の手を引き布団に入った。
流石に話して寝るかと思ったが手は繋がれたままだ。
『…お休み、鏡花ちゃん。』
「…ん、…お休みなさい。」
鏡花ちゃんは静かに瞳を閉じた。
…え、手握ったまま?可愛すぎないか????
ーーー
『ん…。』
真夜中、私は目が覚めてしまい布団から起きる。
流石に繋いでいた手は離れているようだ。
『……散歩でもしようかな。』
何度布団に潜り直しても目が覚めてしまう。
かと言って作業をすれば鏡花ちゃんが目覚めてしまう。
私は取り敢えず外に出ることにした。
……そういえば、今日作ったふぃなんしぇ。
鏡花ちゃんにあげるつもりがかなり余っていたな。
…夜空でもみながら食べようか。
ガチャリ、戸を開けると聞き馴染みのある音に加えて初めて見るような綺麗な夜空が瞳に映る。
…久しぶりに見たな。こんな夜空。
なんとなく、近所を散歩していると土手沿いに誰かが座り込んでいるのが見えた。
……ロシア帽かな、暖かそうだ。
珍しく思い遠目から眺めていると彼の人は振り向き微笑んだ。
「お話ししませんか?」
『…是非。』
その人は長い髪を風に靡かせ、そう言った。
私はそれに何か違和感を覚えるがそのまま頷き隣に並ぶ。
「……」
『……。』
______気まずい。
話したい事とかあるんじゃないのか。こういう時って。
悶々となりつつも横目でちらりと盗み見る。
『…暖かそうですね。その帽子。』
「……被ってみます?」
『え!良いんですか!!』
私が思わず歓声を上げると彼は微笑み帽子を私に被せる。
真逆、被せられるとは思わなかったがこんな帽子、初めての経験で思わず感嘆の息を吐く。
『…んへへ、あったかいですね。此れ』
「…それは良かった。」
_______
福沢諭吉さんの漢字を間違えてしまいました…
本当に失礼なことをしてしまい申し訳ありません。
また、コメントでの指摘有り難うございます。
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冬蜜柑美味い - テンポ…!褒められるの初めてです!!がんばります!! (2月2日 19時) (レス) id: 161dd8d243 (このIDを非表示/違反報告)
笹の葉 - 話のテンポが好きです!頑張って下さい!!! (1月27日 15時) (レス) id: 8035cab69c (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - きんにくふぇち@他力本願。さん» ですヨネ!…でもそういうポジのお方グッズが少なくて…あ、涙が…… (1月15日 22時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
冬蜜柑美味い - アキハさん» 超、嬉しいのですが!?頑張ります!! (1月15日 22時) (レス) id: 05bec6341d (このIDを非表示/違反報告)
きんにくふぇち@他力本願。(プロフ) - そりゃ社長好きっスよ……というかイケオジ好き。 (1月15日 21時) (レス) @page22 id: 5ebe7ae459 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冬蜜柑美味い | 作成日時:2024年1月5日 11時