5.もしも [未完/執筆中] ページ38
…うーん。
「よーしよし、抱っこしましょうね〜」
「うわっ！？おい！！」
「寒いんでしょ？」
「…だいじょうぶだ」
「まったく…こんな時に強がるもんじゃないぞ」
「さむくない」
「私が寒いの。あったかい君の体温をわけてよ」
私の言葉を聞いて、范無咎くんは観念したようで
ぎゅーっと抱き付いてきた。
抱き上げて、腕で支えてやる。
いつもはされる側だから、なんだか新鮮だ。
警戒をといてくれた范無咎は強く強く抱き付いてきているから
体の震えが直に伝わる。うん、やっぱり寒いんだな。
胸のあたりに伝わる 自分以外のもう一つの心拍。
この子は、生きている。
―――生きている？
脳内で、抜け落ちていた記憶のピースが填まった気がした。
「この場から、離れないと」
「え……？」
どれくらいの間その場にとどまっていたのかはっきりと記憶はしていなかったが
そこそこの時間滞在していたらしい。
多少離れにある川の水暈に変動があるのが分かった。
気づけば土砂降りの雨 清く流れていた川は大きく波を打ち、
低い河原や堤防を乗り越えている水が見られる。
「でも、――」
「謝必安くんのお家はどこ？」
離れたくない、この子からそんな気持ちが垣間見える。
謝必安との約束を守りたいのだろう。
この場所で待っている、と。
范無咎は私の問いにかじかんだ指で方向を示した。
「道案内よろしくね。
場合によって 破っても許される約束があるんだよ」
「…………！」
心を見透かされたような言葉に驚いた表情を浮かべてる。
范無咎に苦笑いで返した私は、そのまま足を踏み出した。
波が荒れてる。おかしい、こんなにも早く水暈は増すものなのか？
腕の中にいる范無咎にできるだけ負担にならないように地面を踏む。
バケツをひっくり返したような土砂降りの雨が
腕中の子に少しでも当たらないようにと体を屈ませて走った。
嫌な音が背に響いている。
轟音ともとれるような凄まじい音だ。
音に驚いた范無咎が背後を確認しようとするのを自然な動作で防ぎ
追っ手とも取れる波音から逃げるために駆けた。
あの轟音は、私たちが渡ろうとしていた橋が
飲み込まれた音だったのだと思う。
――
―――
――――
(だらだらと執筆中.....)
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アンジェ - →嬉しいです。しぇあはぴ回の｢俺が息継ぎの仕方を教えてやる｣どツボすぎてひとりぉえぉえ言ってます。笑 2人に｢お前少し太ったんじゃないか？｣って全身をもちもちされちゃう夢主ちゃん見たいです...長文失礼しました、この作品集書いてくれてありがとうございます (2020年5月12日 23時) (
レス) id: 309d3cf473 (このIDを非表示/違反報告)
アンジェ - 様々に素晴らしい作品を生み出しお疲れのところ失礼します。白黒無常の夢SSを探し求めて電子の海を三千里さまよった果てに、Gald様の短編集に辿り着きました。端的に言って最の高です。無常たちへの愛が強めな作品ばかりかつ短編集というのが本当に本当に本当に嬉文字数 (2020年5月12日 23時) (レス) id: 309d3cf473 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうたら猫(プロフ) - こっから失礼します。ダンスパーティーでジョセフさんのも欲しいです！←唐突すぎるリク 後回しでも良いので気長にお待ちしてます!! (2018年12月8日 20時) (携帯から) (レス) id: e6816c78e0 (このIDを非表示/違反報告)
赤真(プロフ) - Gald@さん» 嬉しい！！嬉しいです！！！相当な我儘を言わせて頂きますと、、占い師、イライ君ともダンスしたい、、、です。待ちます！！最近は冷え込みます故、色々とお忙しくなると思いますので、こちらも気長に待たせて頂きます！！ (2018年12月6日 8時) (レス) id: f6d72e4503 (このIDを非表示/違反報告)
Gald@(プロフ) - 赤真さん» こちらこそ沢山の嬉しいお言葉をありがとうございます;; モチベーションが上がります〜！！ リクエストの方も了解致しました。白黒さんとダンス……素敵すぎます…そんなそんな！ぜひとも書かせて下さいませ！ゆっくり更新しますので、気長に待ってやって下さい…！ (2018年12月6日 1時) (レス) id: 12af62df7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Gald | 作成日時：2018年11月7日 22時
