いばしょ。【２】

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しばらく4人で抱き合っていると、雅紀が何かを思い出したように話し出した。




雅「あっ、あのさ…さとちゃんに会えないのも、病気が関係してるの？」





和や潤も、そういえば…といった表情をしていた。





なんて言えばいいのだろう…




これは俺の口からは話せないよな…





翔「…ちょっと、昔のことが関係してて……」



潤「それは、前にODになった時のこと？」





さすが、勘が鋭いね。



潤の言葉に頷いた。





雅「そうなんだ…。俺、てっきり嫌われちゃったのかと思ってた……」




翔「本当は智もみんなに会いたいんだ。

でも、昔のことを思い出して怖いみたい…」





智がみんなを嫌うはずないよ。

逆に、嫌われたかもなんて思ってたんだから。





和「…ねぇ。そんなにひどい事があったんですか？
なにがあったんですか？」





聞くね〜




でも、ごめんだけどこれはね…こればっかりはね、





翔「俺からは話せない」






和「……分かりました」






もし、智が話す時が来れば、その時は聞いてあげてほしい…




だからそれまで待ってて…。




・



・



翔「あっ。そうだ！智へのプレゼントはどうなったの？」



雅「あ〜あれ？！俺さ、すっごい名案思いついたんだけどね？」




和「雅紀の名案は期待しない方がいいですよ」




雅「えっ？！どうゆうことだよ〜！！」






ふふっ。




智がまたこの輪に戻れる日が早く来るといいな…




笑顔でいっぱいの智、早く見れるといいな…






この3人なら、案外その日が早く来そうな気がした。

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