十四話「……この世界、レベルが低すぎる!!」 ページ16
「私がいた、三百年前の事はどう記されている?」
……前の魔王、『腐王・牙蟲蝶』の事は書かれているのか?
「魔王、牙蟲蝶の事と、世界を救った英雄の事だけだ。他にも何かあるのか?」
やっぱりか……。あいつらの性格上、隠さないと国が大混乱に陥るとわかっていたのかもな。
不思議そうな顔をして聞いてくるアルデントに、少しため息を履いて答えた。
「あるよ。………王族にも伝わってない、ある幽霊の話がな」
幽霊。この世界では、霊感の強い人、弱い人によって、はっきり見える、ぼんやりとしか見えないなど、違いはあるが、この世界に住んでいる人全員が、幽霊を見る事ができる。
幽霊といっても色々種類があるもので、死ぬ前に未練があり、この世に残ってしまったあまり害がないもの、善霊。
ある人、あるいは物に怨みがあり、怨みでこの世に残ってしまった人に害を及ぼすもの、怨霊。
……王族にも伝わっていない幽霊の話とは、この二つ以外の特殊な霊。魔王と合体をし、その力を手に入れ、国を滅ぼそうとした怨霊の亜種。
名前がなかったので、私達は『怨霊王・怒狼龍』_____合体をした魔王が狼と龍がくっついているような姿だったので_____と呼んでいた。
「三百年前に封印をしたが、封印の効果が薄くなっているのが感じられてな……。あの世界と同じ、という事で、私が封印した怨霊王とわかったのだが」
この魔力量だと、せいぜい持って一年ちょっとくらいかな。
いやー……よくあれだけの魔力で三百年くらい封じ込めてこれたね。
昔の私って、本当に魔力の扱いが難しかったんだろうな。
「………完全封印はできなかったのですか?」
アルデントが驚きのあまり敬語になっていた。
「完全封印はできない。封印という呪術は、完全がないように作られているからな。
数百年くらいは封印できるが、永久封印をやると、この世界の自然の理に反してしまうんだ」
封印が解ける。それが示す意味は、世界の滅亡。
あの怨霊を消滅させるためには、神器を使い、独自詠唱の神話魔法を撃たないと無理だろうな。
……この世界に来た時は、まだ独自詠唱の神話魔法を作ってなかったんだよね。
あの時に作っていれば、面倒くさいこの召喚から逃げれた可能性もあったのに……!
「今、確認されている魔王の数は?」
「『豪腕の化身・サルデラ』というやつだけだ」
今回のサルデラの魔王が出現した理由は、怨霊王が作った、身体と思うんだよね。
あいつ、一応怨霊『王』だし。
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ViVi - とても面白かったです!更新頑張ってください!応援してます!! (2013年11月6日 23時) (携帯から) (レス) id: 100b0e3e7a (このIDを非表示/違反報告)
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