検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:6,272 hit

ライター等お持ちの方は、 ページ3

部屋に入ったはいいけれど、私は泣きそうだ。
青い人形がこちらを向いて笑っている。
とりあえず絵の具玉を拾う。
早く出たい…!

ガチャン。
ガチャンガチャン。

「え…?」
何回まわしても、ドアは開かない。
ガチャンガチャンガチャガチャガチャガチャ。
「カギは開けっぱなしのはずよ!?」
「でも開かな…きゃっ」
とびらに絵の具で書かれた文字が出る。





二人でなんとかカギを見つけ、部屋を出る。
「はぁ…はぁ…ここまでくれば……A?」
「う、ぁ…ギ、ギャリー……!!」
時計の鐘が鳴って、嫌なものも沢山出てきて。
とても、怖くて。
涙が止まらない。
「もう大丈夫よ、A」
そう言って背中をさすってくれるギャリーの手も、少し震えていて。
ギャリーも怖かったんだと思うと、なぜか余計に涙があふれてきて。
私はただただ、ギャリーの名前を呼びながら涙を流した。


「落ち着いた?」
「…うん。ごめんね」
「謝らないで?さ、上に行きましょ!」
「うん。ありがと、大好き…!」
「アタシも大好きよ」

ちゅ、と頬にキスを落とされる。
恥ずかしくなって、階段を駆け上がると。

「メアリー!イヴちゃん!!」

メアリーがパレットナイフを持って、イヴちゃんを追い詰めていた。
どうすればいいのかわからなくて、とりあえずメアリーを抱きしめる。
「ちょっと!離してよ…!」
「出来ない!!!」
突然の大声に、メアリーが肩をはねさせる。
ギャリーもいつの間にかイヴちゃんを保護している。

「メアリー、駄目だよ。イヴちゃんは友達でしょ?」
「うるさいなぁ!…きゃっ」
「わ…!」

メアリーが私を突き飛ばした反動でバランスを崩して、倒れる。
私もその場にしりもちをつく。

「…メアリー」
ぽたりと一粒、涙が零れる。
ごめんねメアリー。
ごめんね。

かばん等から出さないようにしてください。→←また、火気厳禁となっています。


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.2/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:Ib , 短編
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

莉莉(CV:霧崎沙流)(プロフ) - 三宮にこ.さん» ご指摘ありがとうございます、すみませんでした。うっかり外すのを忘れていました。本当にすみませんでした。 (2015年8月20日 18時) (レス) id: 212878b2bc (このIDを非表示/違反報告)
波奈(プロフ) - 面白いですね。更新待ってます!応援してます (2015年8月20日 13時) (レス) id: cbbfcd8a4d (このIDを非表示/違反報告)
三宮にこ.(プロフ) - ib関係ですのでオリジナルフラグを外してください。違反者にされますよ?? (2015年8月20日 0時) (レス) id: adf42dfd10 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:霧崎 沙流 | 作成日時:2015年8月20日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。