お弁当とダンスお届けに参りました。Part2

75 ページ26

社長からIDOLiSH7へいきなり招集がかかった
何事かとみんなの不安をよそに、社長は思いもよらない言葉をなげかけた



音晴「7人とも急なスケジュールだけど、来週沖縄に行ってもらいます。」

一織「沖縄...どうしてですか？」

音晴「デビューシングルのPV撮影だよ。」

三月「デビューシングル...じゃあ...！」

音晴「IDOLiSH7。デビューに向けて指導開始だ。」



一瞬の静寂の後、みんなから喜びの声が上がる
私も紡とハグしあい喜びを分かち合う



A「みんなおめでとう！」

ナギ「Congratulation！！A！ハグ＆キッスOK？」

A「キスはダメだけど、ハグはwelcomeだよー！」



ギューっとナギとハグをする
身長差があるので大変だけど、今そんなの気にしない！



A「さーて！！忙しくなるわよ！！」



あの意気込みから数時間後、既に着々とデビューに向けて事が進み始める



A「デビュー会見に向けて、都内のホール押さえたよ！マスコミへの招待状も手配中です！」

紡「デビューに合わせて、ファンクラブも設置しようと思います！」

万理「デビューのCMタイアップは、大手飲料メーカーの新作飲料水に決まりました！
シングル発売に先駆けて、全国放送される予定です！」

紡「デビューで目が集まるこの時期にどかんとやった方がいいと一織さんが...私は思います！
ですので、この際アルバム販売とアルバムツアーも同時にします！」

A「デビューシングル発売！アルバム発売！アルバムツアー！っていう流れね！いいじゃない！」

万理「俺も賛成です。ですか...。」

A「ん？」

万理「MEZZO"が過労死します。」

紡・A「あ...。」



そーだった
IDOLiSH7ですらこの現状なのに、MEZZO"はそれに加えて通常の仕事が入ってくる
身が持つかどうか...



万理「あと、Aちゃんも...」

A「ん？私？」



MEZZO"は分かるけど、なんで私？
頭を軽く捻り、スケジュールを確認する
気がついた時には顔が青ざめていた

シングルに加え、アルバム...となると3曲ほどの新作振り付け
加えて、アルバムツアーの時期には(人1)の大仕事が入っている
これは、かつてないほどの修羅場を迎えることになるだろう



紡「Aちゃん大丈夫？」

A「...大丈夫。何とかなるさ。」



虫の音のような声で答える
まあ、IDOLiSH7のデビューのためなら何だってやってやるわよ！
たとえ過労死しても、うかばれるってもんよ！...でも、死にたくはないな

76→←74

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す