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Story386 ページ15

ロー サイド


夜明け、自分の部屋の窓辺で薄紫色と青のグラデーションが広がる空を見ていた

おれはいつからこうしていたんだ

確か空には無数の星が光っていたハズだ

ずっとおれはこうしていたのか…


振り返ると部屋に散らばる医学書

あぁ…そう言えば気を紛らわせる為に読んでいたな

紛らわす事は出来なかったが…

医学書を拾おうとして、そのまま倒れた

そこから動く事ができない

そりゃそうか、もう5日は寝てねぇからな…体も限界か


タイムリミットは近づいた

5日…クロゥの命は短くなった

おれがこうして何も出来ねぇのに勝手に悩んでる間に

自分の事じゃねぇのに

とてつもなく『死が近づいてくる』という事が恐い

毎日、死が近づいてくる…経験した事もねぇハズなのに恐かった

でも何故かわかる、死が近づいてくる感覚が…

体を蝕んでいく死が…



また大切な人を失いたくねぇ…


ロー「ま、た…?」

肌寒い風が部屋の中へと吹き込む




辺りは雪景色

何処かはわからねぇが見覚えのある場所

冷たい雪が降る


誰かが寂れた街の廃墟で毛布にくるまってガタガタ震えてる

目付きの悪りぃガキだった

いや、何処かおれに似てる

体に白い痣…珀鉛病?

まるで記憶を失った直後のおれだ

おれに似たガキは荒い息をしながら誰かを待っているようだ

ロー「おい…」

呼び掛けても反応はない

ロー「おい、ガキ」

目の前に行き呼び掛けても反応は無し

聞こえてねぇのか?

ソイツの体に触れようと手を伸ばすと

おれの手はつき抜ける

ロー「どうなってる…!?」

ソイツはずっと遠い丘の上にある廃墟を見ていた

どうやら、おれの姿も見えてはいないようだ

なんなんだ…何が起こってる

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設定タグ:ONEPIECE , トラファルガー・ロー , RYU.   
作品ジャンル:アニメ
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みんび - リクエストいいですか? (2016年6月26日 21時) (レス) id: 66b552d612 (このIDを非表示/違反報告)
ラプンツェル - うわぁぁぁ!もう終わりが近づいてるー!!誰にも死んでほしくないよ〜!ヤバイもうドキドキと不安が混ざってる〜!!応援してます!最後まで頑張って!! (2016年3月25日 8時) (レス) id: 12c8993ff4 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - クライマックスすごいドキドキです!頑張ってください!応援してます! (2016年3月24日 23時) (レス) id: ac411ece2b (このIDを非表示/違反報告)
真夜(プロフ) - うわあぁ!遂にクライマックス!!ドキドキわくわくです(´Д⊂頑張って下さい!!! (2016年3月24日 22時) (レス) id: 92cdb18832 (このIDを非表示/違反報告)
panda(プロフ) - おおおおおおお、、、遂にクライマックスですかー(つД`)ノ寂しいわ囧rz がんばってくださいっ (2016年3月24日 22時) (レス) id: a943cde0dd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RYU. | 作成日時:2015年12月7日 23時

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