僕の黒歴史、見せてやるよ【黒歴史増産中】

No.13 ページ13

今日、彼女があんまり元気がなかった。



そこまではいい。いやよくないんだけど、僕にいつかは相談してくれるってわかってるし。

絶対彼女に悲しいって気持ちで一日を終わらせてほしくないから、

全力で話も聞くし相談に乗るし笑わせるし何でもするし。



でも、今日は初めて彼女が僕じゃない「あいつ」を頼った。


あいつっていうのは、最近彼女につきまとってきて彼女のことをわかったフリしてくる最悪なやつ。

あと僕に対してマウントがひどい。めっちゃ煽ってくる。笑

でもクラスの中心的存在で、ムードメーカーで、彼女と仲良くしてる。


あいつに比べたら、僕が持ってないあいつしか持ってないものなんてたくさんあって
だからこそ、悔しい。


彼女があいつを頼る理由が、少しだけ僕にもわかってしまうから。



はぁーーーーなんでだろ。


本当はこんなに嫉妬深いやつなんて重いだけだし、僕もこんなのになりたいわけじゃないのにな。

心が言うことを聞いてくれない。



こんなにも醜く、激しく嫉妬したのなんて初めてかも。



今まで僕にしか見せてなかった彼女の弱い部分を、

僕が望んで望みまくって必死に頼られるような信頼されるような人間になって初めて手に入れた

その特権を、


簡単に、奪いやがって。



くそ、イラつく。





ごめんなさいね。醜くて。


僕も、自分がこんな人間だったなんて知らなかった。



彼女はこういう部分を見てしまったらきっと二度と話しかけてくれなくなる。

嫌われる。

僕もこんな自分が大嫌いだ。



いっそのこと、彼女のことを嫌いになれたら良いのに。



そしたら、僕も綺麗なままで君のそばに居られるのに。




こういう事があるたびに、苦しくてやめたいのに、彼女のことを好きなんだって自覚させられて。









ずーっと彼女を好きなまんま。









はぁ、苦しい。でも、彼女のことがどうしようもなく好きなんだね僕って。







僕のすべてが、彼女を好きだって言ってるみたい。





なんでだろうな。いや、好きなことはいくらでも思いつくんだけど、


なんで、彼女だったんだろう…





運命も、残酷だよね。なにもストレートの同性を初恋相手に選ばなくたっていいじゃないか。






苦しいね。苦しいけど、大好きなんだなぁ。

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