12：「…失格なんかじゃねえよ」 ページ13
「A…！！？」
一也が、ある路地裏をみて、弟の名前を呼んだ。
「…っ…A…！！…A…！！！」
俺はすぐさま倒れているAに駆け寄った。
頭から血を流し、意識がない。
「救急車呼ぶぞ!!」
「…うん」
.
.
「生きてるよね…？」
「まさか、、大丈夫だろ
回りには倒れてるやつらいっぱいいたし、疲れて寝てるだけなんじゃねえの…」
「だといいけど…っ」
俺たちも救急車に同伴し、病院まで行った。
.
「命に別状はないので安心してください」
女医から言われた瞬間、安心感からか力が抜けた。
そのまま膝ま付いてしまった。
「…かった…よかった……」
「だな！((ﾆｯ」
「ですが…少しいいですか？」
「「？」」
よくわからないまま、俺たちはAの病室へ連れていかれた。
.
久しぶりにみた…
Aが眠っているところ…
少し茶色がかった髪が俺との違いを感じさせる…。
「Aくんの身体中に痣や傷痕があったんです…
何かあったんですか？」
「…」
「！？」
一也は知らない…
俺も少し前までは知らなかった…
「…いえ、特に何もないと思います」
何も言わないオレの心を悟ってか、一也が代弁した。
「…そっか。意識はもうじき戻ると思うから、安心してくださいね((ﾆｺｯ
それと、意識が戻ってもしばらく安静と伝えておいてね。私はこれで失礼するわね」
「ありがとうございました」
一也が言った。
「鳴…どういうことだよ？
さっきの話…
Aの身体中に痣や傷痕があったって
ただケンカでついたわけじゃねえよな？」
「……一也には関係ないよ！」
「関係なくねえだろ!!俺だって…！
こいつの兄貴になる"はず"だったんだよ!!!
今でも俺は弟だと思ってる…!!」
「…っ！！
……柚月に聞いてないんだね、一也。」
「？」
「柚月は、薄々気付いてたと思うよ。オレが気付くよりも前に…柚月よりも長くAと一緒にいた俺よりも先に気付いてた。
その時点で俺は兄貴失格だよ…」
「…失格なんかじゃねえよ」
「A！」
「…え…？」
「失格なんかじゃねえよ」
オレの目をしっかり見て言った。
俺と同じ青色の目をしていた…
それはこの前見たときとは少し違っていた…
13：「やめないでくれよ…っ…」→←11：「バットってのはな…野球するために使うんだよ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 40人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くー(プロフ) - 希望さん» 感想本当にありがとうございます！読んでいただけですごく嬉しいです！ありがとうございます、更新がんばるのでこれからもよろしくお願いします！ (2017年1月2日 1時) (
レス) id: ee305c7493 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - このお話面白いですね！続きがきになります！お話の中でも受験があると書いてありましたが、作者様のペースで更新頑張ってください！ (2016年12月29日 21時) (レス) id: f03acb2f00 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くー | 作成日時：2016年6月14日 22時
