11：「バットってのはな…野球するために使うんだよ…」 ページ12
翌日
「…」
ｼﾞｬﾘｯ
オレが止まると、止まる
歩き出すと、歩き出す
ウザい。
「…なんか用？」
「気付いてたのかよ」
ニヤニヤしながら言うやつら。
気付いてたっつーか、そんな分かりやすく着いてくんなよ
「尾行下手だよな…」
「あ？尾行じゃねえよ」
「別にバレた方が好都合だし？」
金属バットや、鉄の棒やらなんやらを持った数十人の高校生達。
「…」
「仕返し、させてもらうぜ」
ったく……なんで朝からケンカなんかしなくちゃならねーんだよ…くそダルい
いつかぼこぼこにしたらしい高校生達。
オレの記憶には残っていない。
それほど雑魚だった。
ある男はバットを振り上げ俺に向かって降り下ろしてきた
つくづくムカつくんだよ…
野球なんてスポーツ…っ！！
『野球やめないでね』
「！…」
柚月の顔が浮かび、一瞬ボーッとしてた。
その直後、鈍い音がして、
視界が揺らいだ…
「っ！？」
頭がぼーっとする。
でも痛いとか、そんなのはあんまりねえ。
微妙に痛いけど…
.
『私、お兄ちゃんとかが野球してるのも大好きだけど、Aが野球してるのはもっと大好きだよ!!』
.
なつかしいわ…
オレ、やっぱ野球好きだわ…
その時、今までもやがかかっていたような気持ちが晴れた。
「…いいかっ…てめぇら…」
「あ？」
「バットってのはな…」
バットを持っていたやつを蹴りあげ、奪った。
「野球するために使うんだよ…((ﾆﾔｯ」
「んなの知らねーよ」
「そりゃ、お前らにはわからねえだろうな？
お前らみてえなクズには」
.
.
「A…！！？」
「…っ…A…！！…A…！！！」
意識が遠のくなか微かに、我が兄の声が聞こえた…
12：「…失格なんかじゃねえよ」→←10：「兄のお前が…鳴がんなこと言ってていいのかよ!!?」
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くー(プロフ) - 希望さん» 感想本当にありがとうございます！読んでいただけですごく嬉しいです！ありがとうございます、更新がんばるのでこれからもよろしくお願いします！ (2017年1月2日 1時) (
レス) id: ee305c7493 (このIDを非表示/違反報告)
希望(プロフ) - このお話面白いですね！続きがきになります！お話の中でも受験があると書いてありましたが、作者様のペースで更新頑張ってください！ (2016年12月29日 21時) (レス) id: f03acb2f00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くー | 作成日時：2016年6月14日 22時
