31…お泊まり ページ31
「楽しかったね〜」
「はい。とっても楽しかったです」
そう言って私は手のひらにある貝殻をこんこんと爪でさわった。
私の家に着き、降りようとすると、私の腕をセンラさんは掴んだ
「どうしたんです？」
そう聞くとセンラさんは真剣な表情でこちらを見る。
センラさんの真面目な表情に私がごくっと唾を飲んだ。
「明日、休み？」
「明日ですか？あ、休みですけど…」
そう言うと、センラさんはフーッと息を吐いて、こう言った
「今日俺の家泊まりに来ん？」
「はい？」
「泊まりに来ん？」
「え？」
まだ理解ができていない私にセンラさんは苦笑いを溢す
え？センラさんの家に泊まりに…
「ふふ。どう？」
「そりゃ…いき…ます」
私の返事にセンラさんはよしきた！と手を叩いた
「それじゃ、帰りにスーパーよって夜ご飯の食材買いに行こ」
「はい。夜ご飯何にするんです？」
「それは夜のお楽しみ」
いたずらっぽく笑うセンラさんに教えてくださいとじとーっと少し睨みつつもなんだろう？という好奇心が心の底から込み上げて口元を緩めた
スーパーへ着くと、センラさんはカゴを片手にもう一方の手は私の手と重ねた。
「センラさん…」
「んー？センラと手繋ぐの嫌ですかー？」
嫌だと言われないと核心を付いているらしく自信ありげにセンラさんは笑った
その笑顔がなんとも言えなくて私は下を向いく
スーパーから出てセンラさんの車に乗る
そういえば、センラさんの家に行くの初めてだ…
センラさんの家は私のマンションの間反対。
わざわざこっちまで来てもらってるんだ…
いつかお返ししないと。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 527人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハチミツ(プロフ) - 甘歌@ラさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけたようで嬉しいです！続編も是非よろしくお願いします！ (2019年3月31日 0時) (
レス) id: 9c73988fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ(プロフ) - かさん» コメントありがとうございます！幸せな気持ちになってくださるとは…！とても嬉しいです！続編も是非よろしくお願いします！ (2019年3月31日 0時) (レス) id: 9c73988fd7 (このIDを非表示/違反報告)
甘歌@ラ - いつも楽しく読ませていただいています！やっぱりセンラーなのでセンラさん関係の話が好きで、その中でもこの話が好きだったのでコメントしました！続編楽しみに待っています！ (2019年3月30日 17時) (レス) id: cc69629506 (このIDを非表示/違反報告)
か(プロフ) - すごく面白かったです！更新ペースも速くて楽しめました！毎回キュンキュンしてセンラーの私はとっても幸せな気持ちになりました！続編楽しみにしてます！ (2019年3月30日 1時) (レス) id: 6a9a2fc2e6 (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ(プロフ) - ろっとさん» コメントありがとうございます！この小説の50話分は全て書き終えたので、続編でうらたさんや志麻さん、坂田さんとの絡みのお話を書かせていただきます！ (2019年3月28日 22時) (レス) id: 9c73988fd7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハチミツ | 作成日時：2019年3月11日 0時
