4…折原千里さん ページ4
『あ、あの!何か理由があるんですか?そうやって聞く』
一緒に終電逃しませんか?なんて普通だったら言わないよね
スーツを着ているところからもそんな怪しそうには見えないし。
男の人は振り替えって、あー、聞きます?と困ったように笑った。
私が聞きたいかもしれません。と答えると、いいですよ。とこちらへ戻ってきた。
「友達とのゲームに負けてしまって、罰ゲームなんですよ。駅前で女の子に、一緒に終電逃しませんか?って言ってOK貰えたらクリアっていう」
そう言われ私の頭の上にはたくさんのはてなマークがたつほど疑問ができた。
でも、とんでもない罰ゲームだな…
『いつからやってるんです?』
彼が少し考えて答えた期間は
「2週間ほどですかね。よっぽどの用事がない限りは、毎日やってますよ」
私そんなの絶対むりだ。すごいな。そんなことができるとか。
すると、私の頭にひとつの案が浮かんだ
『じゃあ、私終電逃します。』
私の案に彼は、いやいや!と手を振った
「そんなの迷惑じゃないですか?」
『大丈夫ですよ。これで今日もむりだったら明日も明後日もすることになるんですよね?』
私の問いかけに彼は、軽く頷いた。
じゃあ、私がやったほうがいいんじゃない?帰りはタクシーで帰れば。
彼もそうするしかないと思ったのか、じゃあ、いいですか?
とこちらを見る。
私が頷くと良かったぁと、膝から崩れ落ちた。
「はー、良かった。本当にありがとうございます」
『いいえ。あ、そうでした。名前聞いてませんでした』
よくここまで名前聞かずに会話してたな。私たち。
「僕は、折原千里といいます。」
『橘Aです。』
折原千里さんね。覚えた!
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ハチミツ(プロフ) - 甘歌@ラさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけたようで嬉しいです!続編も是非よろしくお願いします! (2019年3月31日 0時) (レス) id: 9c73988fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ(プロフ) - かさん» コメントありがとうございます!幸せな気持ちになってくださるとは…!とても嬉しいです!続編も是非よろしくお願いします! (2019年3月31日 0時) (レス) id: 9c73988fd7 (このIDを非表示/違反報告)
甘歌@ラ - いつも楽しく読ませていただいています!やっぱりセンラーなのでセンラさん関係の話が好きで、その中でもこの話が好きだったのでコメントしました!続編楽しみに待っています! (2019年3月30日 17時) (レス) id: cc69629506 (このIDを非表示/違反報告)
か(プロフ) - すごく面白かったです!更新ペースも速くて楽しめました!毎回キュンキュンしてセンラーの私はとっても幸せな気持ちになりました!続編楽しみにしてます! (2019年3月30日 1時) (レス) id: 6a9a2fc2e6 (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツ(プロフ) - ろっとさん» コメントありがとうございます!この小説の50話分は全て書き終えたので、続編でうらたさんや志麻さん、坂田さんとの絡みのお話を書かせていただきます! (2019年3月28日 22時) (レス) id: 9c73988fd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハチミツ | 作成日時:2019年3月11日 0時